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季節の名所
岐阜県・富山県「合掌造りの名所」
合掌造りについて
合掌造り(がっしょうづくり)は、日本独特の伝統的な建築様式の一つで、特に豪雪地帯で発達しました。その最大の特徴は、茅葺(かやぶき)の急勾配な屋根です。
合掌造りの特徴
- 急勾配の屋根: 茅葺屋根は、雨や雪を効率よく落とすために急勾配になっています。特に、豪雪地帯では、積雪による屋根の破損を防ぐために、この形状が重要でした。
- 合掌の形: 屋根を支える骨組みが、手を合わせたような形をしていることから「合掌造り」と呼ばれます。この構造は、屋根の重さを分散させ、強度を高める役割を果たしています。
- 大きな屋根裏空間: 合掌造りの屋根裏は、広大な空間となっています。この空間は、換気や採光に優れており、蚕の飼育や農作業の道具置き場など、多目的に利用されてきました。
- 茅葺: 屋根は、ススキやヨシなどの植物を乾燥させて葺かれています。茅葺屋根は、断熱性や保温性に優れており、厳しい自然環境の中で快適な生活を送るために適していました。
合掌造りの歴史
合掌造りの起源は、はっきりとは分かっていませんが、江戸時代中期以降に現在の形になったと考えられています。特に、岐阜県の白川郷や富山県の五箇山は、合掌造りの集落として有名で、1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
白川郷・五箇山の合掌造り集落
白川郷と五箇山は、周囲を山々に囲まれた、雪深い地域です。厳しい自然環境の中、人々は協力し合い、合掌造りの家を建て、生活を営んできました。
合掌造りの家は、大家族が共に暮らすための住居として使われていました。屋根裏は、蚕の飼育や農作業の道具置き場として活用され、生活の拠点となっていました。
現在でも、白川郷や五箇山には、多くの合掌造りの家が残っており、その美しい景観は、多くの人々を魅了しています。
合掌造りの魅力
合掌造りの魅力は、その独特の形状だけでなく、人々の知恵と工夫が詰まっている点にあります。自然環境に対応した合理的な構造や、大家族が共に暮らすための工夫など、合掌造りには、日本の伝統的な暮らしや文化が息づいています。
白川郷や五箇山を訪れる際には、合掌造りの家並みをゆっくりと散策し、その歴史や文化に触れてみてください。
東海地方の合掌造りの名所
東海地方の素敵な名所を探してみてくださいね!「すべて見る」ではホームページ内の名所の一覧が表示されます。※まだここに表示されてない場所も表示されます
岐阜県の合掌造りの名所
下呂温泉合掌村
場所:岐阜県下呂市
白川郷の合掌造り集落
場所:岐阜県大野郡
旧遠山家民俗館
場所:岐阜県大野郡
富山県の合掌造りの名所
越中五箇山 相倉合掌造り集落
場所:富山県南砺市
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