カーシェアを使うとき、「自分で任意保険に入る必要がある?」「タイムズカーで事故を起こしたら、いくら負担するの?」と不安になる方もいるでしょう。
結論からいうと、タイムズカーでは対人・対物・車両・人身傷害の補償が利用料金に含まれているため、利用するために車両ごとの任意保険を自分で契約する仕組みではありません。
ただし、事故時のNOC(ノンオペレーションチャージ)や、補償制度が適用されないケースがあります。さらに、バッテリー上がりやパンクなど、事故以外のトラブルで費用が発生することもあります。
先に結論
- タイムズカーの基本的な事故補償は利用料金に含まれている
- 通常はカーシェア利用のために別の任意保険を契約する必要はない
- 事故時のNOCは自走可能2万円・自走不能5万円
- 安心補償サービスは1利用550円(税込)
- 安心補償では事故時のNOCやバッテリー上がりなどが免除対象になる
- 貸渡約款違反などでは補償を受けられない場合がある
すでに事故が発生している場合は、費用を調べるより負傷者の救護と安全確保を優先してください。その場から警察へ連絡した後、タイムズカー事故受付へ連絡します。
この記事で分かること
- カーシェア利用時に任意保険へ入る必要があるのか
- タイムズカーの補償範囲と事故時の自己負担
- NOCと安心補償サービスの違い
- 安心補償サービスへ入るべきかの考え方
- 車を擦った・ぶつけた場合の対応
- バッテリー上がりやパンクが起きた場合の対応
2026年10月1日から貸渡約款の一部改定予定
タイムズカーは、2026年10月1日0時以降の予約開始分から貸渡約款を一部改定すると発表しています。車両補償の免責設定を受けた会員が、適用期間中に退会・再入会した場合も免責設定が引き継がれることなどが規定される予定です。2026年10月1日以降に利用する場合は、最新の貸渡約款も確認してください。(参照:タイムズカー公式「貸渡約款一部改定のお知らせ」)
カーシェアの任意保険とタイムズカーの補償
タイムズカーでは事故に備えた基本補償が利用料金に含まれています。ただし、基本補償・NOC・安心補償サービスはそれぞれ役割が異なります。
カーシェアで任意保険は必要?

タイムズカーを利用するために、マイカーのように利用者自身が車両ごとの任意保険を別途契約する必要はありません。
タイムズカーでは、万が一の事故に備えた「補償制度」として、対人・対物・車両・人身傷害の補償をあらかじめ利用料金に含めています。
そのため、「カーシェアの保険に別途加入しなければ利用できない」という仕組みではありません。
ただし、検索では「カーシェア 任意保険」「タイムズカー 保険」と調べられることがありますが、実際の事故時の負担を確認するときは、単に「保険が付いているか」だけでなく、基本補償・NOC・安心補償サービス・補償対象外条件を分けて確認する必要があります。(参照:タイムズカー公式「補償制度」)
免責0円=事故時の支払いが必ず0円ではありません
車両補償の免責が0円でも、事故によって車両のサービスが停止すればNOCが発生する場合があります。また、貸渡約款違反などでは補償制度そのものが適用されない場合があります。
タイムズカーの補償範囲

2026年9月6日時点で、タイムズカーの利用料金に含まれる主な補償は次のとおりです。
| 補償 | 補償内容 | 免責など |
|---|---|---|
| 対人補償 | 1名につき無制限 | 自賠責保険3,000万円を含む |
| 対物補償 | 1事故につき無制限 | 対物免責0円 |
| 車両補償 | 1事故につき時価額 | 原則として車両免責0円 |
| 人身傷害補償 | 1名につき6,000万円 | 保険約款に基づき損害額を認定 |
人身傷害補償は、2026年4月1日予約分から1名につき6,000万円へ変更されています。それ以前の情報では「無制限」と記載されている場合があるため注意してください。(参照:タイムズカー公式「補償制度および予約開始日時前の変更について」)
また、事故を起こしてタイムズカーが定める基準に該当した会員には、一定の場合に1年間、1事故につき車両免責5万円が設定されます。すべての利用者に一律で5万円の免責があるわけではありません。
事故時の自己負担はいくら?
タイムズカーで事故を起こした場合の自己負担は、「必ず○円」と一律には決まりません。
| 確認項目 | 基本的な扱い |
|---|---|
| 対人・対物・車両など | 補償制度の範囲内で対応 |
| 事故時のNOC | 自走可能2万円/自走不能5万円 |
| 車両免責 | 原則0円。ただし一定条件では5万円 |
| 補償制度適用外 | 修理費などを利用者が負担する場合あり |
特に注意したいのが、車両補償の「免責」とNOCは別物という点です。
NOCは2万円・5万円

NOCは「ノンオペレーションチャージ」の略で、利用者の事故や過失などによって車両のサービスを停止する必要が生じた場合に請求される営業補償の一部です。
| 事故後の車両状態 | NOC |
|---|---|
| 自走可能 | 20,000円 |
| 自走不能 | 50,000円 |
対人・対物・車両補償が適用される事故でも、NOCは別に発生する場合があります。
一方、保険・補償制度が適用されない車両損害では、休業損害や修理にかかる実費などを請求される可能性があります。(参照:タイムズカー公式「補償制度」)
安心補償サービスは入るべき?

タイムズカーでは、基本補償とは別に「安心補償サービス」を追加できます。
2026年9月6日時点の加入料金は、1利用550円(税込)です。利用開始後の加入や取り消しはできません。
| 主な項目 | 通常 | 安心補償加入時 |
|---|---|---|
| 事故時のNOC | 2万円または5万円 | 免除対象 |
| タイヤのパンク・損傷 | 実費 | 免除対象 |
| バッテリー上がり | 実費 | 免除対象 |
| キーのインロック | 費用が発生する場合あり | 免除対象 |
| ガス欠 | 費用が発生する場合あり | 免除対象 |
| 対象トラブルの搬送 | 費用が発生する場合あり | 免除対象 |
「安心補償サービスに入るべきか」は利用状況によって判断が変わります。
加入を検討しやすいケース
- 事故時に突然2万円・5万円のNOCを負担するのが不安
- 旅行先など慣れていない道路や駐車場を走る
- 長時間利用や遠出を予定している
- バッテリー上がりやパンクなどの負担も抑えたい
- 550円を追加して予想外の出費を抑える方を優先したい
短時間の利用でも事故やパンクの可能性が0になるわけではありません。「550円が高いか安いか」だけではなく、対象トラブルが発生した場合にどこまで自己負担を避けたいかで考えると判断しやすいでしょう。
安心補償に入れば何でも無料になるわけではありません。貸渡約款違反などで保険・補償制度が適用されない利用は、安心補償サービスへ加入していても適用外です。
カーシェアを選ぶ前に料金や条件も比較したい方へ
補償だけでなく、月額料金・時間料金・距離料金なども会社によって異なります。これから入会先を選ぶ方は、カーシェアおすすめ4社の料金比較も参考にしてください。
保険・補償が使えないケース

タイムズカーの補償制度は、すべての事故へ無条件に適用されるわけではありません。
- 会員ではない人や追加運転者登録をしていない会員が運転した
- 追加運転者登録済みでも予約者が同乗していなかった
- 事故をその場からタイムズカーへ連絡しなかった
- 事故発生時に直ちに警察へ届けなかった
- 警察の指示に従わず現場検証を拒否した
- タイムズカーの承諾なく事故相手と示談した
- 事実と異なる内容を申告した
- 飲酒や薬物など法令違反の状態で事故を起こした
- 延長手続きをせず返却予定日時を過ぎた状態で事故を起こした
「小さな傷だから大丈夫」「相手と話が付いたから警察には届けない」と自己判断すると、補償制度を受けられなくなる可能性があります。
相手から「現金で終わらせよう」と言われても、自分だけで示談を進めず、警察へ届けたうえでタイムズカーや保険会社の指示に従ってください。(参照:タイムズカー公式「保険・補償が適用できない例」)
カーシェアで事故を起こしたら?
事故が発生したときは、NOCや修理費を調べるよりも、負傷者の救護と安全確保を優先します。
事故直後にやること

事故発生時の基本的な流れ
- 直ちに運転を停止する
- 負傷者がいれば救護し、必要に応じて119番へ連絡する
- 二次事故を防ぐため周囲の安全を確保する
- その場から警察へ事故を届け、指示に従う
- 警察への連絡後、タイムズカー事故受付へ連絡する
- 相手との示談はせず、タイムズカーや保険会社の指示に従う
道路交通法第72条では、交通事故が発生した場合、運転者などに車両の停止、負傷者の救護、道路上の危険防止、警察への報告などが求められています。(参照:e-Gov法令検索「道路交通法」)
タイムズカーも、事故現場から警察へ連絡した後、直ちに事故受付へ連絡するよう案内しています。(参照:タイムズカー公式「事故が発生したら」)
車を擦った・ぶつけたら小さな傷でも連絡する
利用中に新しく発生した傷は、傷の大小にかかわらず事故受付へ連絡します。
駐車場で少し擦った、自損事故で壁にぶつけた、ドアを隣の車へ当てた、飛び石で傷ができたといった場合も自己判断で「この程度なら大丈夫」と決めないでください。
| 傷を見つけた状況 | 基本的な対応 |
|---|---|
| 利用中に発生した傷・接触 | その場から事故受付へ連絡 |
| 利用前に見つけた傷で走行に支障がある | 利用前に会員専用フリーダイヤルへ連絡 |
| 利用前に見つけた傷で走行に支障がない | お問い合わせフォームなどから報告 |
「傷が小さい」「バレなさそう」という理由で連絡しないのは避けてください。利用中に発生した事故や傷を返却までに連絡しなかった場合、保険・補償の適用外や会員資格の取り消し対象となる場合があります。
事故と故障の連絡先
| 状況 | 連絡先 | 受付 |
|---|---|---|
| 事故・利用中に発生した傷 | 0120-72-5656 | 24時間 |
| 上記番号を利用できない場合 | 050-3786-0458 | 通話料は利用者負担 |
| 車の故障・利用に支障がある場合 | 0120-24-5037 | 24時間 |
事故の場合は0120-72-5656、バッテリー上がりや車両故障などは0120-24-5037へ連絡し、案内に従います。(参照:タイムズカー公式「お問い合わせ」)
電話番号や受付方法は変更される可能性があるため、実際のトラブル時にはタイムズカー公式サイトやアプリに表示される最新情報も確認してください。
バッテリー上がり・エンジンがかからない場合

利用中にエンジンがかからない、バッテリーが上がったと考えられる場合は、自己判断で作業を進める前にタイムズカーへ連絡してください。
2026年9月6日時点では、利用中に発生したバッテリー上がりは通常実費です。
さらにロードサービスが出動し、レッカー搬送や現地での復旧作業などを行った場合は、ロードサービス費用27,500円が設定されています。
安心補償サービス加入時
バッテリー上がりと、それに関わる搬送・レッカーなどの対象費用は免除対象です。
なお、事故によってロードサービスが必要になった場合は補償制度に基づいててん補されますが、保険・補償の適用外となる場合は27,500円が請求されます。(参照:タイムズカー公式「補償制度」)
パンクしたらどうする?
タイヤのパンクや損傷が発生した場合も、まずタイムズカーへ連絡して案内に従います。
通常はタイヤの実費が発生しますが、安心補償サービスに加入している場合は免除対象です。
旅行先でトラブルが起きるとJAFなどのロードサービスを直接呼びたくなることもありますが、自己判断で手配する前にタイムズカーへ連絡し、必要な対応やロードサービスの手配について確認しましょう。
事故を起こすとタイムズカーを利用できなくなる?
事故を1回起こしただけで、すべての会員が必ず利用できなくなるわけではありません。
ただし、事故の内容や回数、貸渡約款違反の有無によって、会員資格の取り消しまたは停止となる場合があります。
- 貸渡約款などへの違反があった場合
- 2年以内に複数回事故を起こした場合
- 複数事故のうち全損・大破し自走不能となる事故があった場合
- 会員に主たる責任がある重大な人身事故
- 速度超過・居眠りなど重大な過失による事故
一定期間の利用停止後に再び利用できるようになった場合などは、利用再開後1年間、車両補償に1事故5万円の免責額が設定される場合があります。
具体的な利用継続・再開の可否は、事故内容などを精査したうえでタイムズカーが判断します。(参照:タイムズカー公式「事故が発生したら」)
カーシェアの保険・事故でよくある疑問
1日自動車保険を追加した方がいい?
一般的な1日自動車保険なら、どの商品でもカーシェア車両へ追加できるわけではありません。
例えば東京海上日動の「ちょいのり保険」では、レンタカーに加えて、「わ」「れ」ナンバーでカーシェアリングに利用される車も対象外です。(参照:東京海上日動「ちょいのり保険」)
自分が加入しているドライバー保険や自動車保険の特約などが利用できるか確認したい場合は、契約している保険会社へ確認してください。
コンビニなどで入れる1日保険なら使える?
申込場所だけで判断することはできません。
コンビニなどから申し込める1日自動車保険であっても、カーシェア車両が補償対象になるかどうかは商品ごとに異なります。利用する車が対象か、保険会社の条件を必ず確認してください。
飛び石程度でも事故受付へ連絡する?
利用中に発生した傷であれば連絡します。
タイムズカーは、軽い接触や飛び石を含め、利用中に発生した事故や傷は傷の大小を問わず連絡するよう案内しています。
傷がバレなければ連絡しなくてもいい?
連絡が必要です。
傷の大小や見た目で自己判断せず、利用中に発生した損傷は返却前に事故受付へ連絡してください。無申告は保険・補償の適用や会員資格にも影響する可能性があります。
NOCとペナルティ料金は同じ?
NOCは、事故などによって車両のサービスが停止した場合に支払う営業補償です。
タイムズカーではNOCのほかにも、利用方法やトラブルの内容によって実費・緊急出動費などが発生する場合があります。すべてをまとめて「事故の罰金」と考えるのではなく、何に対する費用なのかを確認することが大切です。
まとめ|カーシェアの任意保険と事故対応
- タイムズカーの事故補償は利用料金に含まれている
- 利用のために車両ごとの任意保険を別途契約する仕組みではない
- 対人補償は1名につき無制限
- 対物補償は1事故につき無制限・免責0円
- 車両補償は1事故につき時価額・原則免責0円
- 人身傷害補償は1名につき6,000万円
- 一定条件では1年間、車両免責5万円が設定される場合がある
- 事故時のNOCは自走可能2万円・自走不能5万円
- 安心補償サービスは1利用550円
- 安心補償では事故時のNOC、パンク、バッテリー上がりなどが免除対象
- 貸渡約款違反などでは安心補償に加入していても対象外となる
- 事故では負傷者の救護と安全確保を最優先する
- 利用中に発生した小さな傷・擦り傷・飛び石も連絡する
- バッテリー上がりやパンクでは自己判断で手配せずタイムズカーへ連絡する
- 2026年10月1日以降の利用では改定後の貸渡約款も確認する



