カーシェアで高速道路を使うとき、「ETC車載器だけでなくETCカードも付いている?」「自分のETCカードを使える?」と迷う方もいるでしょう。旅行では、ETCカードを忘れたときの対応や、高速代の支払い方法、スマホホルダー・USB・Bluetoothなどの車内装備も気になるところです。
結論からいうと、タイムズカー・三井のカーシェアーズ・オリックスカーシェアではETC車載器を利用できますが、ETCカードは自分で用意する必要があります。普段使っている自分のETCカードをカーシェア車でも利用できます。
一方、ETCカードを持っていない場合は、一般レーンが使えるか、ETC専用料金所やスマートICを通らないかまで事前に確認しておくことが重要です。
この記事で分かること
- カーシェアでETCカードを使う方法
- 自分のETCカードをカーシェア車で使えるか
- ETCカードを忘れた・持っていないときの対処方法
- ETC専用料金所・スマートICの注意点
- ETC2.0を使いたいときの確認ポイント
- カーシェアとETCカードレンタルの関係
- スマホホルダー・USB・Bluetooth・ドラレコなど車内装備の確認ポイント
カーシェアのETC・ETCカードの使い方
カーシェアでETCを利用するには、車に搭載されたETC車載器と、自分で用意した有効なETCカードを組み合わせて使います。まずは主要サービスの対応状況から確認しましょう。
ETC車載器は主要3社で使える

2026年9月6日時点で確認できる主要カーシェア3社の公式情報では、いずれもETC車載器を利用できます。
| カーシェア | ETC車載器 | ETCカード | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| タイムズカー | 搭載 | 自分で用意 | 運転席・助手席の足元など。車両形状により異なる場合あり |
| 三井のカーシェアーズ | 全車搭載 | 自分で用意 | 設置位置は車種により異なる |
| オリックスカーシェア | 全車搭載 | 自分で用意 | 設置場所は車内ステッカーで確認 |
タイムズカーは、車両にカーナビとETC車載器を搭載し、ETCカードは会員自身で準備するよう案内しています。(参照:タイムズカー公式サイト)
三井のカーシェアーズは、すべての車にカーナビとETC車載器を搭載していますが、ETCカードは搭載していません。(参照:三井のカーシェアーズ公式サイト)
オリックスカーシェアもカーナビとETCを全車に搭載し、ETCを利用する場合は会員自身でカードを準備する仕組みです。(参照:オリックスカーシェア公式サイト)
ETC車載器が付いていても、ETCカードまで車内に用意されているわけではありません。高速道路を利用する日は、運転免許証やスマートフォンと一緒にETCカードも持ち物へ加えておきましょう。
ETCカードは自分で用意する

主要カーシェアを利用するときは、自分のETCカードを持参するのが基本です。共用車内にETCカードが置かれていて、利用者が自由に使う仕組みではありません。
特に旅行では、自宅を出てからETCカードを忘れたことに気付いても取りに戻りにくいため、出発前に確認しておくと安心です。
自分のETCカードはカーシェアでも使える
普段マイカーなどで利用している自分のETCカードは、カーシェア車のETC車載器でも利用できます。
NEXCO中日本は、ETCカードと車載器はそれぞれ独立しており、自分のETCカードをレンタカーや他人の車でも利用できると案内しています。利用した高速道路料金は、挿入したETCカードを通じて支払われます。(参照:NEXCO中日本公式サイト)
ただし、有効期限切れや挿入不良では正常に利用できません。「別の車でも使えること」と「そのカードが正常に利用できる状態であること」は別なので、出発前に確認しましょう。
ETC2.0を使いたい場合は車載器の対応も確認
ETC車載器が付いていることと、ETC2.0の機能まで利用できることは同じではありません。
ETC2.0では、対応する車載器を利用することで通常のETCに加えて一部の追加サービスを利用できます。三井のカーシェアーズでも、車種や導入時期などによってETC2.0への対応状況が異なることを公式ブログで案内しています。(参照:三井のカーシェアーズ公式サイト)
ETC2.0固有のサービスを利用する予定がある場合は、「ETC車載器があるから使える」と判断せず、利用する車両の車載器や車内マニュアルなどで対応状況を確認しましょう。
高速料金・高速代はどう支払う?
カーシェアの利用料金と高速道路料金は別に考えます。
ETCを使った場合、高速道路料金は車載器に挿入したETCカードを通じて精算されます。カーシェアの時間料金や距離料金に高速代が自動で含まれるわけではありません。
旅行の移動費を比較するときは、カーシェアの利用料金だけでなく、高速代・距離料金・駐車料金なども合わせて計算すると、実際に必要な交通費を把握しやすくなります。
ETCカードの挿し方と確認点

高速道路へ入る前に、ETCカードを車載器へ正しく挿入し、正常に認識されていることを確認します。
車載器の場所は車によって異なります。三井のカーシェアーズでも、ETC車載器の設置位置は車種によって異なるため、見つからない場合は車内マニュアルなどで確認してください。(参照:三井のカーシェアーズ公式サイト)
高速道路へ入る前の確認
- ETCカードの有効期限が切れていないか
- 表裏や挿入方向が正しいか
- カードがしっかり差し込まれているか
- 車載器がカードを正常に認識しているか
- 前の利用者のETCカードが残っていないか
ETCカードの挿し忘れや挿し込み不足では、ETCレーンの開閉バーが開かない場合があります。NEXCO中日本も、料金所へ入る前にカードが正しく挿入されていることを確認するよう案内しています。(参照:NEXCO中日本公式サイト)
前の利用者のETCカードが車載器に残っている場合は、勝手に使用せず、利用しているカーシェア会社へ連絡してください。
返却前はETCカードを抜く

ETCカードはカーシェア返却時に忘れやすい持ち物のひとつです。返却後は次の利用者が予約している可能性もあるため、施錠する前に必ず車載器から抜いたことを確認しましょう。
ETCカードだけでなく、スマートフォン、充電ケーブル、スマホホルダー、財布、旅行中に購入した荷物なども一緒に確認すると忘れ物を防ぎやすくなります。
タイムズカーでは、返却後1時間以内で次の予約が入っていない場合など、所定の条件を満たせば「忘れ物解錠」で1回だけドアを開けられる仕組みがあります。ただし利用できない場合もあるため、車を離れる前の確認を優先してください。(参照:タイムズカー公式サイト)
これからカーシェアを選ぶ方へ
ETC車載器の有無だけでなく、時間料金・距離料金・月額料金・旅行先で利用できるステーションも合わせて比べると、自分に合うサービスを選びやすくなります。
ETCカードなし・高速道路利用の注意点
ETCカードがなくてもカーシェアの車そのものは利用できますが、高速道路では利用する料金所やICに注意が必要です。
ETCカードを忘れた・持っていないときの対処

ETCカードを忘れたり持っていなかったりする場合、ETCによる無線通行は利用できません。
NEXCO中日本は、ETCカードを忘れた場合は、一般車線または「ETC/一般」と表示された混在レーンを利用するよう案内しています。(参照:NEXCO中日本公式サイト)
ただし、すべての料金所に一般レーンがあるとは限りません。ETC専用料金所も増えているため、旅行前に利用予定の入口と出口を確認しておくことが重要です。
| 状況 | 主な判断 |
|---|---|
| ETCカードを持っている | 車載器へ正しく挿入してETCを利用 |
| ETCカードなし・一般レーンがある | 一般または混在レーンを利用できる場合あり |
| ETCカードなし・ETC専用料金所 | 通常のETC利用はできない。事前にルート確認 |
| ETCカードなし・スマートIC | 利用できないため別のICを選ぶ |
ETCレーンや料金所へ進入してからETCカードがないことに気付いても、危険なのでバックや逆走をしないでください。料金所設備の案内や係員の指示に従いましょう。
ETC専用料金所とスマートIC
ETCカードを持っていないときに特に注意したいのが、ETC専用料金所とスマートICです。
NEXCO中日本では、ETC専用料金所について、ETC車載器を搭載し有効なETCカードが挿入されたETC車で利用するよう案内しています。
ETCを利用できない状態で誤って進入した場合は、「ETC/サポート」または「サポート」と表示されたレーンを通行し、一旦停止して係員などの指示に従います。(参照:NEXCO中日本公式サイト)
一方、スマートICはETC専用のインターチェンジです。有効なETCカードと、所定の方法で取り付け・セットアップされたETC車載器を搭載した車両で利用します。(参照:NEXCO中日本公式サイト)
観光地やホテルへの最寄りICとしてスマートICが案内されることがあります。ETCカードがない場合はナビの案内だけに頼らず、一般車が利用できる別のICがあるか確認しておきましょう。
カーシェアでETCカードはレンタルできる?

今回確認した主要カーシェア3社では、ETC車載器は利用できる一方、ETCカードは利用者自身で準備する仕組みです。カーシェアと一緒にETCカードも借りられる前提では計画しない方がよいでしょう。
一方、レンタカー会社の中にはETCカード貸出サービスを用意しているところがあります。
旅行でETCカードを持っておらず、ETC専用料金所やスマートICを利用する予定がある場合は、ETCカードを借りられるレンタカーを選ぶ方が準備しやすいこともあります。
貸出の有無、料金、対応店舗、在庫などはレンタカー会社によって異なるため、予約前の確認が必要です。
ETCカードを借りられる主なレンタカー会社や貸出料金、ETCカードを忘れた場合の高速道路利用については、レンタカーのETCカード・高速道路利用の記事で詳しく解説しています。
ETCカードを持っていないならレンタカーも比較
カーシェアはETCカード持参が基本です。ETCカード貸出を利用したい場合は、対応するレンタカー会社・店舗を確認したうえで、料金や空車も比較してみましょう。
スマホホルダー・Bluetooth・ドラレコなど車内装備
高速道路を利用する旅行では、ETCだけでなくスマホホルダー、USB、Bluetooth、カーナビ、バックモニター、ドライブレコーダーなどの装備も気になるところです。
ただし、車内装備はサービスや車種によって差があるため、「カーシェアなら必ず付いている」と考えず、必要なものは予約車両の情報を確認しましょう。
スマホホルダーは持参が無難

スマートフォンをナビとして使いたい場合は、スマホホルダーの有無も気になるところです。
2026年9月6日時点で確認したタイムズカー・三井のカーシェアーズ・オリックスカーシェアの主要な公式装備情報では、スマホホルダーが主要3社の全車標準装備であるとの案内は確認できません。
スマホホルダーが必要なら、自分で持参する前提で準備しておくのが無難です。充電ケーブルも一緒に持っておくと、旅行中のバッテリー切れ対策になります。
スマートフォンをホルダーへ固定していても、走行中に画面を注視したり操作したりしてよいわけではありません。使用する必要がある場合は、安全な場所へ停車してから操作してください。(参照:警察庁公式サイト)
スマホホルダーの種類やBluetooth、カーナビの使い方を詳しく確認したい場合は、レンタカーのスマホホルダー・Bluetooth・ナビの記事も参考にしてください。
USB・Bluetoothは車両によって異なる
カーシェアには、USBやBluetoothを利用できる車両があります。ただし、接続方法や対応状況はサービス・車種によって異なります。
タイムズカーではスマートフォンや音楽プレーヤーを接続でき、Bluetooth接続も可能ですが、一部Bluetoothを利用できない車両があります。接続用コード類は自分で準備します。(参照:タイムズカー公式サイト)
三井のカーシェアーズでは通常ナビ付近にUSBポートがありますが、一部例外車種があります。充電用コードは持参が必要です。また、Bluetoothも一部対象外車種があります。(参照:三井のカーシェアーズ公式サイト・USBポート) (参照:三井のカーシェアーズ公式サイト・車内装備)
オリックスカーシェアでは、ナビの外部入力としてUSBポートまたはBluetooth接続を利用できると案内しており、接続に必要なケーブルなどは利用者が用意します。(参照:オリックスカーシェア公式サイト)
Bluetoothの登録は返却前に削除する
共有車でBluetoothを利用するときに忘れやすいのが、スマートフォンの機器登録を車側へ残したまま返却することです。
三井のカーシェアーズでは、カーシェアやレンタカーでBluetooth接続をした場合、個人情報保護の観点から利用終了・返却前に機器登録を削除するよう案内しています。(参照:三井のカーシェアーズ公式サイト)
返却前のスマホ周辺チェック
- Bluetoothの機器登録を削除したか
- ナビに登録した目的地・履歴などに個人情報が残っていないか
- スマートフォンを車内に置き忘れていないか
- USBケーブル・充電器を抜いたか
- 持参したスマホホルダーを外したか
ドラレコ・車内カメラ・バックモニターは車両確認
カーシェアでは、ドライブレコーダーやバックモニターなどの安全装備が搭載された車両があります。
オリックスカーシェアは、ドライブレコーダーとバックカメラを全車に搭載していると案内しています。(参照:オリックスカーシェア公式サイト)
三井のカーシェアーズでもドライブレコーダーを搭載した車両があり、利用規約ではドライブレコーダーが搭載されている場合に運転状況が記録されることなどを定めています。(参照:三井のカーシェアーズ公式サイト)
タイムズカーも貸渡約款で、カーシェアリング車両にドライブレコーダーが搭載されている場合があり、運転状況が記録されることを案内しています。(参照:タイムズカー公式サイト)
ただし、ドライブレコーダーがあることと、「車内カメラが必ず車内全体を撮影している」ことは同じではありません。撮影方向や記録範囲、搭載機器はサービス・車種によって異なるため、車内カメラの有無が気になる場合は利用規約や車両情報を確認してください。
ドライブレコーダーなどの車載機器を勝手に取り外したり、不必要な操作をしたりしないようにしましょう。
旅行前に確認したい持ち物と車内装備
| 確認項目 | 準備・確認方法 |
|---|---|
| 運転免許証 | 出発前に携帯を確認 |
| スマートフォン | カーシェアの解錠・予約確認に必要な場合あり |
| ETCカード | 高速道路を利用する場合は持参 |
| 充電ケーブル | 端子の種類を確認して持参 |
| スマホホルダー | 必要なら持参 |
| USB・Bluetooth | 予約車両の対応状況を確認 |
| ETC2.0 | 必要なサービスを使う場合は車載器の対応を確認 |
| バックモニター・ドラレコ | 必要に応じて車両装備を確認 |
カーシェアのETC・ETCカードまとめ
- 主要カーシェアではETC車載器を利用できる
- ETC車載器とETCカードは別のもの
- ETCカードは自分で用意するのが基本
- 自分のETCカードをカーシェア車でも使える
- 高速料金・高速代はETCカードを通じて支払う
- カーシェア料金と高速道路料金は別に考える
- ETC2.0を使いたい場合は車載器の対応も確認する
- 出発前にETCカードの有効期限と挿入状態を確認する
- 前利用者のETCカードが残っていたら勝手に使用しない
- 返却前にETCカードの抜き忘れを確認する
- ETCカードを忘れた場合は一般・混在レーンを利用できる場合がある
- ETC専用料金所では事前に利用可能な状態か確認する
- スマートICはETCカードなしでは利用できない
- ETCカードを借りたい場合はレンタカーも選択肢になる
- スマホホルダーは必要なら持参する
- USB・Bluetoothは予約車両の対応状況を確認する
- Bluetooth接続をした場合は返却前に機器登録を削除する
- ドラレコ・バックモニターなどの装備はサービス・車両ごとに確認する
ETCカードの有無から車の借り方を選ぶ
ETCカードを持っていて短時間利用が中心なら、まずカーシェア各社の料金と使いやすさを比較してみましょう。ETCカードを持っていない、カード貸出を利用したい、長時間の旅行で使いたい場合はレンタカーも候補になります。



