カプセルホテルを予約しようとすると、「一泊いくらくらい?」「平均料金はどのくらい?」「思ったより高いけれど、本当に安いの?」と迷うことがあります。
宿泊予算を考えるなら、一泊3,000~6,000円前後をひとつの目安にすると探しやすいでしょう。ただし、安い施設では3,000円前後から見つかる一方、都市部や週末・繁忙期、設備が充実した施設では6,000円以上になり、日程によっては1万円を超える場合もあります。
先に結論
カプセルホテルには全国共通の固定料金や公式の全国平均料金はありません。相場は予算を考える目安として使い、最終的には宿泊日・人数を指定した最新料金を確認することが大切です。
この記事で分かること
- カプセルホテルの一泊の料金相場
- 安い施設と高い施設の値段の違い
- 平日・土日・繁忙期で料金が変わる理由
- 2人利用や宿泊税を含めた料金の確認ポイント
カプセルホテルの値段・料金相場はいくら?

まずは、カプセルホテルに一泊するといくらくらい必要なのかを確認します。ひとつの平均額だけを見るより、安い価格帯から設備が充実した価格帯まで幅を持って考える方が、実際の予約料金に近くなります。
| 価格帯の目安 | 考え方 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 3,000円前後~ | 安い価格帯 | 地域や施設によって見つかる場合がある |
| 3,000~6,000円前後 | 予算を考える目安 | カプセルホテルを探す際の参考にしやすい価格帯 |
| 6,000円以上 | 都市部・設備充実型など | 大浴場、サウナ、食事、広いキャビンなどを備える施設もある |
| 1万円以上 | 需要が集中する日など | 週末、大型連休、イベント時などに見られる場合がある |
東京都の公式観光サイト「GO TOKYO」では、カプセルホテルの相場として一泊2,000~5,000円を紹介し、繁忙期には値段が上がる場合があると案内しています。(参照:GO TOKYO公式サイト)
ただし、現在の実際の販売料金は施設や日程によって幅があります。そのため、2,000~5,000円を「いつでも泊まれる固定価格」と考えないことが重要です。
一泊3,000~6,000円前後が目安
カプセルホテルの予算を決めるなら、一泊3,000~6,000円前後を最初の目安にすると探しやすくなります。
これは全国のカプセルホテルを集計した公式平均ではなく、公的な観光情報や利用者調査、現在の施設料金を踏まえた予算の目安です。
中小企業基盤整備機構のJ-Net21が掲載している2024年版レポートでは、カプセルホテル1回の利用にかける費用は「3,000円~5,000円未満」が32.2%で最も多く、3,000~5,000円を利用料金のボリュームゾーンとしています。(参照:J-Net21)
ただし、この調査も全国のカプセルホテルの販売価格を集計した平均値ではありません。実際に予約するときは、旅行先と宿泊日を指定した料金を確認してください。
2,000~3,000円台で泊まれる施設もある
カプセルホテルでは、現在でも3,000円前後から宿泊できる施設があります。また、GO TOKYOでは2,000円台を含む価格帯も相場の目安として紹介しています。
たとえば富山の「スパ・アルプス」は、公式サイトでカプセルホテルを一泊3,000円からと案内しています。年末年始・お盆・ゴールデンウィークなどは特別料金になる場合があります。(参照:スパ・アルプス公式サイト)
2,000円台や3,000円台の料金が見つかることはありますが、地域や宿泊日によって条件は変わります。「カプセルホテルなら必ず3,000円以下」とは考えず、最新料金を確認しましょう。
6,000円以上のカプセルホテルも珍しくない
カプセルホテルだからといって、すべてが格安とは限りません。
設備やサービスが充実した施設では、一泊6,000円前後からの料金設定も見られます。たとえば「安心お宿」の名古屋栄店では、通常カプセルルーム上段が6,480円から、半個室型プライベートカプセルが8,480円からと案内されています。料金は予約状況や連休、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などによって日ごとに変動する場合があります。(参照:安心お宿公式サイト)
さらに、需要が集中する日は1万円を超えることもあります。2026年9月28日の確認時点では、ナインアワーズ名古屋駅の公式空室状況で1人1泊1万円を超える日が複数表示されています。(参照:ナインアワーズ公式サイト)
こうした料金は日々変わるため、記事内の具体例を固定価格と考えず、旅行日が決まったら実際の販売価格を確認することが大切です。
平均料金は一つの数字で決められない
カプセルホテルの平均料金を調べると、情報源によって異なる数字が出てくることがあります。
理由は、「平均」として扱っているデータの種類が同じとは限らないからです。
- 利用者が実際に使った金額
- 予約サイトに掲載された販売料金
- 施設が販売した平均客室単価
- 特定地域だけを対象にしたデータ
- 特定期間だけを対象にしたデータ
今回確認した公的・公式資料では、全国すべてのカプセルホテルを同じ条件で集計した統一的な平均宿泊料金は確認できませんでした。
平均料金を見るときは、金額だけでなく調査対象・地域・調査時期を確認すると、数字を判断しやすくなります。
カプセルホテルはなぜ安い?

カプセルホテルが一般的なホテルより手頃な料金で利用できることが多い背景の一つとして、宿泊スペースや設備のつくりの違いが挙げられます。
厚生労働省は「簡易宿所営業」を、宿泊する場所を多数人で共用する構造・設備を主とする施設を設け、宿泊料を受けて人を宿泊させる営業と説明しています。(参照:厚生労働省)
カプセルホテルでは、コンパクトな宿泊スペースと共用の浴室・トイレなどを組み合わせる形が多く、一般的な完全個室型ホテルとは設備構成が異なります。
たとえばファーストキャビン市ヶ谷は簡易宿所として営業しており、法令上キャビンに鍵をかけられないこと、キャビンの定員が1名であることを案内しています。(参照:ファーストキャビン公式サイト)
一方、大浴場やサウナ、ラウンジなどを充実させた施設もあるため、設備構成だけを理由に「カプセルホテルなら必ず安い」と断定することはできません。
2人で泊まると料金はどうなる?

カプセルホテルは、一般的なホテルの「1室を2人で利用する料金」とは考え方が異なる場合があります。
基本的にカプセルは1人用で、1人用のカプセルやキャビンを販売する施設では、2人で利用すると2人分の宿泊スペースを予約します。たとえば1人5,000円なら、単純計算では2人合計10,000円です。
ファーストキャビン市ヶ谷でもキャビンの定員は1名となっています。ただし、料金表示や予約単位は施設・予約サイトによって異なるため、予約時に人数と合計料金を確認してください。
2人旅行では、カプセルホテル2人分より一般的なホテルの2名1室プランの方が安くなる場合もあります。カプセルホテルだけでなく、同じ日・同じ人数のホテル料金も確認すると比較しやすくなります。
一般的なホテルの1人・2人料金や1室料金の見方は、ホテル1泊の相場・平均はいくら?で詳しく整理しています。
カプセルホテルの値段が変わる理由と確認点

カプセルホテルの値段は、宿泊する曜日や予約状況、地域、キャビンタイプでも変わります。安い施設を探すときは、表示された金額だけでなく条件をそろえて比較しましょう。
平日・土日・繁忙期で料金が変わる
カプセルホテルでは、曜日や繁忙期によって宿泊料金を変えている施設があります。
| 時期 | 料金の傾向 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 平日 | 比較的安い料金が見つかる場合がある | 同じ施設の週末料金と比較 |
| 金曜・土曜・祝前日 | 平日より高くなる施設がある | 曜日別料金を確認 |
| 連休・繁忙期 | 通常より高くなる場合がある | 特定日料金の有無を確認 |
| イベント開催時 | 周辺の需要により上昇する場合がある | 周辺施設も含めて比較 |
たとえば名古屋の「アペゼ」は、現在の公式宿泊案内でカプセル宿泊を日曜・月曜~木曜4,300円、金曜・土曜・祝前日4,800円としています。バス・サウナ料金も宿泊料金に含まれます。(参照:アペゼ公式サイト)
巣鴨の「カプセルホテル&サウナ サンフラワー」では、2026年5月11日からの一般ルーム料金を日~木曜4,800円、金曜・祝前日5,300円、土曜5,600円、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの特定日5,900円としています。(参照:サンフラワー公式サイト)
このように料金差は施設ごとに異なります。「土日は必ず○円高い」という全国共通のルールはないため、実際の宿泊日で確認してください。
地域によって料金相場に差がある
カプセルホテルの料金は地域によっても変わります。
東京・大阪・名古屋など宿泊需要の大きい都市では、宿泊日によって料金が高くなる場合があります。一方、地域や施設によっては3,000円前後から探せるケースもあります。
ただし、全国すべてのカプセルホテルを同じ条件で比較した地域別の公的な平均料金は今回確認できませんでした。
旅行先が決まっている場合は全国平均だけで予算を決めるより、実際に泊まりたい地域・宿泊日・人数を指定して複数施設を比較する方が確実です。
キャビンの広さやタイプで値段が変わる
同じ施設でも、キャビンの広さや設備によって料金が変わる場合があります。
一般的なカプセルのほか、天井が高いタイプ、デスク付き、半個室に近いタイプなどを用意している施設があります。安心お宿では通常カプセルと半個室型プライベートカプセルで料金が異なります。
安さを優先するならシンプルなタイプ、快適さも重視するなら広さや設備を含めて選ぶと、自分に合うプランを判断しやすくなります。
料金に含まれるサービスも確認する

カプセルホテルの値段を比較するときは、料金に何が含まれているかも確認しましょう。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 大浴場・シャワー | 宿泊料金に含まれるか |
| サウナ | 追加料金なしで利用できるか |
| 朝食 | 無料・有料・プラン込みのどれか |
| ドリンク | 無料サービスがあるか |
| アメニティ | タオルや館内着などが含まれるか |
| 荷物保管 | ロッカーや荷物置き場を利用できるか |
たとえばアペゼはカプセル宿泊料金にバス・サウナ利用を含んでいます。施設によって含まれるサービスは異なるため、料金だけでなく必要な設備やサービスも確認してください。
3,500円と6,000円の施設を価格だけで比べず、自分が必要とするサービスまで含めた総額で判断すると比較しやすくなります。
宿泊税などが別途かかる場合がある
地域によっては、表示された宿泊料金とは別に宿泊税が必要になる場合があります。
大阪府では、2025年9月1日以降、1人1泊の宿泊料金が5,000円以上15,000円未満の場合は200円、15,000円以上20,000円未満は400円、20,000円以上は500円の宿泊税が課税されます。ホテル・旅館だけでなく簡易宿所なども対象です。(参照:大阪府公式サイト)
東京都の現行制度では旅館・ホテルが宿泊税の対象ですが、2027年4月1日から簡易宿所も課税対象に追加されます。改正後は1人1泊13,000円未満が課税免除となり、13,000円以上は宿泊料金の3%となる予定です。(参照:東京都主税局)
宿泊税の制度は自治体によって異なり、今後変更される可能性もあります。予約時には表示料金に宿泊税が含まれているか、現地払いがあるかを確認してください。
安いかどうかは同じ条件で比較する
カプセルホテルを安く利用したい場合は、検索結果の一番小さい金額だけで判断せず、条件をそろえて比較することが重要です。
- 宿泊日を同じ日にする
- 利用人数をそろえる
- キャビンタイプを確認する
- 食事や大浴場など含まれるサービスを見る
- 宿泊税などを含めた支払総額を確認する
- キャンセル条件も確認する
同じ宿泊日でも、予約サイトによって掲載されているプランや条件が異なる場合があります。料金を比べるときは、宿泊日・人数・キャビンタイプをそろえて確認しましょう。
カプセルホテルに限らず、宿泊費を抑えるための予約時期や曜日、比較方法については、ホテルを安く泊まる方法で詳しく解説しています。
カプセルホテルの宿泊料金を比較する
同じ宿泊日・人数でも、予約サイトによって掲載プランが異なる場合があります。条件をそろえて最新料金を確認してみてください。
※料金・空室・プラン内容は宿泊日や条件によって変わります。リンク先で最新情報をご確認ください。
カプセルホテルの料金相場まとめ
カプセルホテルは宿泊費を抑えやすい選択肢の一つですが、料金は施設や日程によって大きく変わります。相場は予算を決める目安として使い、予約するときは実際の宿泊条件で最終金額を確認しましょう。
- 一泊3,000~6,000円前後が予算のひとつの目安
- 3,000円前後から泊まれる施設もある
- 公式観光情報では2,000~5,000円という目安も示されている
- 都市部や繁忙期は1万円を超える場合もある
- 全国共通の公式平均料金は今回確認できない
- 平均料金は調査方法や対象によって数字が変わる
- 金曜や土曜は平日より高くなる施設がある
- 連休や繁忙期は特別料金になる場合がある
- 地域によって実際の販売価格に差がある
- 広いキャビンや半個室タイプは高くなる場合がある
- 大浴場やサウナなどが料金に含まれる施設もある
- 1人用キャビンでは2人なら2人分の予約が必要
- 地域によって宿泊税が別途必要になる場合がある
- 安さを比べるときは宿泊日や人数など条件をそろえる
- 予約前に最新料金と最終支払額を確認する

