ETCマイレージサービス事務局の「緊急通知」や、ETC利用照会サービスを名乗る迷惑メールが届いても、メール内のリンクからログインしないでください。両サービスには正規の通知がある一方、偽メールも公式に報告されています。
とくに「ログインしないと解約」「ポイント交換手続きのお願い」「ポイント残高のお知らせ」は、送信元や件名だけで判断できません。受信したメールで何を求められているかを確認し、必要な手続きは公式サイトから行いましょう。
この記事で分かること
- ETCマイレージ・利用照会を装う不審メールの特徴
- 正規のポイント残高メールと緊急通知の違い
- ログインしないと解約されるという案内の真偽
- メールを開いた・情報を入力した場合の対応
ETCマイレージ・利用照会の怪しいメールを見分ける方法

同じETCという名前でも、ポイントを扱う「ETCマイレージサービス」と、利用履歴を確認する「ETC利用照会サービス」は別のサービスです。まず受信内容と公式が案内するメールを比べ、危険な誘導がないか見ていきます。
ETCマイレージサービス事務局の緊急通知は?
ETCマイレージサービスは、事務局を装った不審メールに注意するよう呼びかけています。とくに「重要」「緊急」「警告」「異常」などと不安をあおり、偽サイトに誘導してカード情報を求める内容には注意が必要です。
公式の注意喚起では「450日間ログインしないと解約になります」というマイレージ名義の偽メールを挙げ、マイレージサービスでは解約を予告するメールを送らないと説明しています。
「ETCマイレージサービス事務局緊急通知」という件名そのものを一律に判定するのではなく、受信メールのリンクに従わず、公式サイトの注意喚起やマイページを独立して確認してください。
出典:ETCマイレージサービス「フィッシングサイト・不審メールにご注意ください」
ETC利用照会サービスの迷惑メール例

ETC利用照会サービスも、サービス名をかたるフィッシングメールの例を公開しています。公式が挙げる不審件名には「マイレージサービス緊急通知」「〖重要〗ETCカード契約更新のご案内」「〖重要〗解約予告のお知らせ」などがあります。
「解約予告」「緊急通知」「返金」などの言葉に加え、別の事務局の名前が混ざっている、身に覚えのない支払いを求める、カード情報の入力を急がせるといった内容は、不審な兆候です。
注意:ETC利用照会サービスは、メール内のリンクや二次元コードから氏名・住所・クレジットカード情報の入力を求めないと明示しています。そのような入力画面には進まないでください。
出典:ETC利用照会サービス「フィッシングサイト・不審メールにご注意ください」
ポイント残高のお知らせは本物?

「マイレージサービス ポイント残高のお知らせ」という趣旨のメールが届いても、それだけで詐欺とは限りません。ETCマイレージサービスには、毎月1回、20日以降にポイント残高をメールで案内する正規のサービスがあります。
ただし、送信日が20日以降だったり、文面に正しい残高が書かれていたりしても、届いたメールが本物である保証にはなりません。気になる残高は、公式のマイページで確認しましょう。
ポイント交換のお願いが届いたら
「マイレージサービス ポイント交換手続きのお願い」というメールを受信した場合、件名がもっともらしくても正規の案内と決めつけないでください。公式が案内する配信内容と照合し、受信メール内での操作は避けましょう。
ETCマイレージサービスにはポイントを還元額に交換する仕組みがあり、自動還元が行われたときに送信される正規の通知もあります。しかし、リンク先でカード番号や決済情報を入力させる案内とは区別が必要です。
まずメールを閉じ、公式サイトでポイント残高や自動還元の状況を確認してください。ETCマイレージサービス「お知らせメール」に正規の配信内容が掲載されています。
送信元アドレス・リンクの確認
両サービスは、正規のお知らせメールの配信元アドレスを公開しています。ただし警察庁は、送信元の名前やメールアドレスの表示は偽装できるため、アドレスが一致しても安全とは判断できないと注意しています。
| 比較項目 | ETCマイレージサービス | ETC利用照会サービス |
|---|---|---|
| 主な用途 | ポイント・還元の確認 | 通行履歴・利用証明書の確認 |
| 公式サイト | smile-etc.jp | etc-meisai.jp |
| 案内される配信元 | admin@ml.smile-etc.jp | admin@ml.etc-meisai.jp |
| 正規メールの例 | お知らせ・手続き受付・自動還元・ポイント残高 | 本人が始めた仮登録の本登録案内・利用確認通知 |
| 重要な注意 | 解約予告を装う偽メールがある | 契約更新・返金・未払いを装う偽メールがある |
配信元の公式案内:ETCマイレージサービス/ETC利用照会サービス。送信元の偽装については警察庁「フィッシング対策」も参考にしてください。
なお、公式メールにURLが絶対に載らないわけではありません。例えばETC利用照会サービスは、自分で仮登録を始めた直後に、本登録用のWebアドレスを載せたメールを送ると説明しています。
身に覚えのないログインメールや登録案内を受け取った場合は、リンクを使わず、先ほどの公式サイトへ別の画面からアクセスして手続き状況を確認しましょう。
「ログインしないと解約」は本当?

この案内はどちらのサービスの登録を指すかで答えが違います。ETCマイレージサービスは450日を理由に解約を予告するメールを送っていません。一方、ETC利用照会サービスには、長期間利用がない登録を取り消す仕組みがあります。
| サービス | 公式の案内・条件 | メールを受信した場合 |
|---|---|---|
| ETCマイレージ | 「450日間ログインしないと解約」の予告メールは送らない | リンクを開かず公式注意喚起を確認 |
| ETC利用照会 | 420日間ログインがないと事前通知。450日間サービスの利用がないと登録取消 | メールからではなく正規サイトへアクセスし、必要ならログイン |
ETC利用照会サービスでは、登録者用ページにログインすると登録が継続され、その後の特別な操作は不要です。登録継続の通知は届かず、登録取消後も再登録できると案内されています。
さらに、ETC利用照会サービスの登録が取り消されてもETCカードそのものの利用には影響しません。ただし、これは照会サービスの登録取消についての説明で、カード発行会社によるカード停止とは別です。
出典:ETC利用照会サービスQ&A「6-8 サービスの利用がない場合」/ETCマイレージサービスの不審メール注意喚起。420日・450日の案内は、参照したETCクレジットカード・ETCパーソナルカード向けQ&Aの条件です。
不審メールを受け取った・開いたときの対処
対処方法は、メールが届いただけか、URLを開いたか、IDやカード情報まで入力したかで異なります。急いでメールの指示に従うのではなく、自分が行った操作を順に確かめてください。
不審なメールが届いたときの確認手順

- メール内のリンク・ボタン・二次元コード・添付ファイルを開かず、返信もしない
- 通知がマイレージか利用照会かを確認し、登録した覚えがあるかを思い出す
- 自分で保存したブックマーク、または正規の公式サイトのアドレスからアクセスする
- 公式の注意喚起やマイページで、ポイント・登録状態・必要な手続きの有無を確認する
- 不審な誘導だと判断したメールは、メールサービスの迷惑メール報告・ブロック機能を使う。被害がある場合は記録も残して相談する
入口はETCマイレージサービス公式サイトとETC利用照会サービス公式サイトです。メール記載の連絡先は利用せず、相談先も公式ページから調べてください。
サービスに登録した覚えがないのに届くメールも、不審な兆候の一つです。ただし受信した事実だけで、個人情報の流出やETCカードの不正利用が起きたと断定することはできません。
メール内のURLを開いたとき
メールのリンクを押したものの、ID・パスワード・カード番号などを入力していないなら、まず開いたページを閉じ、それ以上操作しないでください。開いただけで被害が確定するわけではありませんが、安全の保証もできません。
ファイルをダウンロードして開いた、アプリをインストールした、端末の動作がおかしいといった場合は、端末側の安全確認も必要です。OSやセキュリティ機能を最新にし、不安が残る場合は信頼できるサポートへ相談してください。
警察庁は、偽サイトへの誘導や不正アプリのインストールをフィッシングの手口として説明しています。警察庁「フィッシング対策」を確認してください。
ID・パスワードを入力したとき

偽サイトにID・パスワードを入力してしまったら、メールのリンクへ戻らず、公式サイトへ直接アクセスして速やかにパスワードを変更してください。ログインできなければ公式の問い合わせ先で相談しましょう。メールに載った問い合わせ先は使いません。
同じパスワードを別のサイトでも使っている場合は、それらのパスワードも変更してください。認証コードを入力した場合や不審なログイン履歴がある場合は、公式窓口への相談も検討しましょう。
出典:警察庁「フィッシングの被害に遭ったら」。警察庁は、入力した認証情報を利用する全サービスで速やかに変更するよう案内しています。
カード番号・個人情報を入力したとき

クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力した場合は、速やかにカード発行会社の正規窓口へ連絡し、利用停止や再発行、不正利用状況の確認について指示を受けてください。
氏名や住所などを入力した場合も、どの情報を渡したか整理し、サービスの公式窓口へ相談しましょう。実際に不正利用が疑われる場合は警察への相談・通報も検討してください。被害額の補償が必ず受けられるとは限りません。
| 操作した内容 | 先にすること | 続けて確認すること |
|---|---|---|
| 受信しただけ | リンクを開かず公式へ | 不審メールの報告・ブロック |
| URLを開いたが未入力 | ページを閉じて入力しない | ダウンロード・インストールの有無 |
| ID・パスワードを入力 | 公式サイトでパスワード変更 | 使い回し先・不審なログイン |
| カード情報を入力 | カード発行会社へ速やかに連絡 | 利用停止・利用明細・再発行等 |
| 氏名・住所などを入力 | 入力内容を整理し公式窓口へ相談 | 不審な連絡や追加の詐欺 |
確認先:警察庁「フィッシング対策」/ETCマイレージサービスの注意喚起。カード番号などをメールへの返信や第三者の相談フォームに記入しないでください。
ETCの不審メール対策まとめ
- ETCマイレージを装った偽メールは公式に報告されている
- ETC利用照会サービスにもフィッシングメールの事例がある
- 「緊急」「解約」「未払い」は不審な誘導の手掛かりになる
- 件名だけで受信メールの真偽を決めつけない
- ポイント残高を知らせる正規メールは実際に存在する
- ポイント交換や自動還元の案内も公式サイトで照合する
- 両サービスの公式サイトと登録情報は別に確認する
- 送信元アドレスが一致していても偽装の可能性がある
- 公式メールにURLが含まれる正規の例外もある
- マイレージから450日解約予告メールは送られていない
- 利用照会には420日通知・450日登録取消の条件がある
- 利用照会の登録取消だけではETCカードは使えなくならない
- メール内のリンクから認証情報やカード番号を入力しない
- パスワードを入力したら公式サイトから速やかに変更する
- カード情報を入力したらカード発行会社へ直ちに相談する

