冬の旅行やスキー・スノーボードでカーシェアを使うとき、「スタッドレスタイヤは付いているの?」「雪道まで走って大丈夫?」と気になる方も多いでしょう。
カーシェアでもスタッドレスタイヤ装着車は利用できますが、冬だからといって全国の全車両がスタッドレスになるわけではありません。会社・地域・ステーション・車両・時期によって対応が違うため、雪道へ行く場合は予約前の確認が重要です。東京や名古屋など雪の少ない地域から雪国へ向かう場合も、出発地ではなく目的地や走行ルートを基準に車を選びましょう。
この記事で分かること
- カーシェアでスタッドレスタイヤ装着車を借りられる条件
- タイムズカーなど主要サービスの冬用タイヤ対応
- スタッドレスタイヤの料金や予約時の確認方法
- 雪道やチェーン規制で注意したいポイント
2026~2027年冬季のスタッドレスタイヤ装着地域・期間は、2026年9月6日時点で今回確認した主要サービスの公式情報が出そろっていません。この記事では現在確認できる基本ルールを中心に、地域や期間については2025~2026年冬季の実績を参考情報として掲載しています。実際に利用するときは、各社の最新のお知らせと予約画面を確認してください。
カーシェアでスタッドレス車は借りられる?

カーシェアでもスタッドレスタイヤ装着車を借りられます。ただし、会社によって標準装備する地域、有料オプションの有無、予約時の探し方などが異なります。まずは主要サービスの違いを確認しましょう。
| サービス | 基本的な対応 | 料金・直近実績 | 予約時の確認 | チェーン |
|---|---|---|---|---|
| タイムズカー | 原則未装備。冬季は一部エリアで無料標準装備、一部ステーションで有料オプション | 有料オプションは4,400円/回 | 装備表示を確認。有料オプションはWebサイトで予約 | 車載なし。自分で準備可能 |
| 三井のカーシェアーズ | 基本は未装備。冬季に一部地域・車両へ装着 | 2025~2026冬季は追加料金なし | 公式お知らせと対象車両を確認 | 無断装着不可 |
| オリックスカーシェア | 一部地域・車種で装着 | 予約時に最新条件を確認 | 装備品確認・スタッドレスで絞り込み | 車載なし。自分で準備 |
| カリテコ | 全車ではなく冬季の一部車両へ装着 | 予約時に最新条件を確認 | スタッドレス・冬タイヤ表記を確認 | 車載なし |
地域・期間・対象車両はシーズンごとに変更される可能性があります。前年に利用できたステーションが、次の冬も同じ条件になるとは限りません。
冬の旅行で迷ったときの選び方
- 近くでスタッドレス装着車を確保できる → カーシェアおすすめ4社の料金比較で料金・使い方も比較する
- 装着車が見つからない、1日以上・長距離で使う → レンタカーとカーシェアの違いを比較して移動手段を選ぶ
全車スタッドレスではない
カーシェアで最も注意したいのは、冬でもすべての車にスタッドレスタイヤが付いているわけではないことです。
タイムズカーは原則未装備、三井のカーシェアーズも基本的には未装備で、冬季に一部車両へ導入する方式です。オリックスカーシェアやカリテコも対象となる地域・車両が限られています。
雪や路面凍結が予想される場所へ行く場合は、空いている車を予約するだけでなく、スタッドレスタイヤ装着車であることまで確認しましょう。
同じサービスでも、ステーションや車両によって装備が異なる場合があります。予約画面の装備情報を確認し、必要に応じて各社の冬季のお知らせも確認することが大切です。
タイムズカーのスタッドレス対応
タイムズカーは、原則としてスタッドレスタイヤを装備していません。ただし冬季限定で、一部エリアではスタッドレスタイヤを無料で標準装備し、一部ステーションでは有料オプションとして利用できます。
有料のスタッドレスタイヤオプションは、2026年9月6日時点で4,400円/回です。
オプションを利用する場合は予約方法にも注意してください。タイムズカーの現行オプションサービスページでは、アプリから「オプション」「装備品」を利用できないため、スタッドレスタイヤの有料オプションを利用する場合はWebサイトから予約します。
2025~2026冬季は、北海道では2025年11月1日から2026年4月15日まで、東北・北陸・長野県・岐阜県など多くの対象地域では主に2025年12月1日から2026年3月31日まで無料標準装備が行われました。
ただし、これは2025~2026冬季の実績です。公式サイトでは降雪量に応じて期間を変更する場合があると案内しているため、2026~2027冬季も同じ地域・期間になるとは限りません。
(参照:タイムズカー公式 2025~2026冬季装備エリア)
また、タイムズカーは出発前に、実際にスタッドレスタイヤが装着されていることを確認するよう案内しています。予約画面だけで終わらせず、安全点検時にもタイヤを確認しましょう。
タイムズカーでは、降雪によって車を元のステーションへ返却できなかった場合、2026年9月6日時点の公式FAQで車両移動費27,500円と案内されています。大雪が予想される日は、目的地へ行けるかだけでなく、予定どおり戻れるかまで考えて予約しましょう。
三井のカーシェアーズの対応
三井のカーシェアーズも、基本的には冬用タイヤを装備していません。冬季になると期間限定で一部地域・一部車両へ導入します。
2025~2026冬季は、北海道・宮城県・新潟県・富山県・石川県・長野県・栃木県・群馬県・静岡県が対象となり、冬用タイヤ装着車の追加料金はありませんでした。
装着期間は基本的に2025年12月1日から2026年4月30日までで、栃木県・群馬県・静岡県は2026年3月31日まででした。
一方、前年度まで冬用タイヤを装着していた東京都と神奈川県は、2025~2026冬季から装着が見送られています。対象地域が前年から変わる例として覚えておくとよいでしょう。
(参照:三井のカーシェアーズ公式 2025~2026冬用タイヤ案内)
利用ルールにも注意が必要です。現在の貸渡約款では、積雪時や降雪地帯でスタッドレスタイヤが装着されていないシェアカーを利用することを禁止しています。
また、会社の許可を得ずにチェーンを装着したり、スタッドレスタイヤへ交換したりすることも禁止されています。「スタッドレス車が取れなければ自分のチェーンを付ければよい」と自己判断しないようにしましょう。
オリックスカーシェアの対応
オリックスカーシェアでは、一部の地域・車種にスタッドレスタイヤを装着しています。
現在の公式FAQでは、予約時に車両装備品から確認できるほか、スタッドレスタイヤを条件にして絞り込み検索できると案内されています。
(参照:オリックスカーシェア公式 ステーション・車両FAQ)
タイヤチェーンは車載されていません。公式FAQでは利用者自身で用意するよう案内していますが、取付不備で車両が損傷した場合は保険・補償制度が適用されない可能性があるため注意が必要です。
また、公式の利用案内では、一部車両を除いて冬用タイヤを装着していないため、降雪や路面凍結が予想される地域で冬用タイヤ未装着車を利用しないよう案内しています。
行き先が雪国の場合は「近くにある車」だけで選ばず、予約検索でスタッドレスタイヤ装着車まで絞り込んで探しましょう。
カリテコのスタッドレス対応
名古屋・愛知・岐阜など東海地方を中心に利用できるカリテコも、全車両がスタッドレスになるわけではありません。公式FAQでは、冬季期間中に一部車両へスタッドレスタイヤを装備すると案内しています。
タイヤチェーンは車載されていません。
2025~2026冬季には、愛知県・岐阜県・石川県の一部ステーションにスタッドレスタイヤ装着車が用意され、装着期間は2026年3月31日までと案内されていました。
予約時は車両装備品の「スタッドレスタイヤ」または車両名の「※冬タイヤ」表記を確認します。
(参照:カリテコ公式 2025~2026スタッドレスタイヤ装着車両)
名古屋市内で雪がなくても、岐阜県北部や長野県、北陸方面へ向かう途中で道路状況が大きく変わることがあります。東海地方から冬の旅行へ出かけるときは、目的地と通過ルートを基準に冬用装備を選ぶことが重要です。
料金・期間と予約時の確認方法

スタッドレスタイヤ装着車を予約するときは、料金だけを見るのではなく、装着期間・対象車両・予約方法まで確認しましょう。
今回確認した公式情報では、タイムズカーは対象ステーションの有料オプションが4,400円/回、三井のカーシェアーズは2025~2026冬季の対象車両で追加料金なしでした。オリックスカーシェアとカリテコは、今回確認したスタッドレスタイヤ関連の公式FAQ・お知らせだけでは一律の追加料金を確認できないため、実際の予約時に最新条件を確認してください。
予約前のチェックリスト
- 旅行日と目的地の雪や凍結予報を確認する
- 利用する会社の最新の冬季案内を確認する
- 予約する車にスタッドレスタイヤ表示があるか確認する
- 利用日がスタッドレスタイヤ装着期間内か確認する
- 有料の場合はオプション料金を含めた総額を確認する
- チェーンを使う可能性があれば会社の利用ルールを確認する
- 出発前に実際のタイヤを確認する
特に、前年の地域一覧だけを見て予約するのは避けましょう。タイムズカーや三井のカーシェアーズのように、装着地域や対象車両がシーズンごとに変わるサービスがあります。
また、タイムズカーの有料スタッドレスオプションのように、通常のアプリ予約では利用できないオプションもあります。旅行日が決まったら早めに候補車を探し、利用直前にも予約内容を見直しておくと安心です。
スタッドレス以外の料金も含めてカーシェア会社を比較したい場合は、カーシェアおすすめ4社の料金比較も参考にしてください。
雪道でカーシェアを使う前の注意点
スタッドレスタイヤ装着車を予約できても、それだけで雪道対策が終わるわけではありません。道路状況、チェーン規制、利用するカーシェア会社のルールまで確認してから出発しましょう。
雪道はスタッドレス装着車を選ぶ

積雪や路面凍結が予想される場所へ行くなら、ノーマルタイヤの車は避け、適切な冬用装備のある車を選んでください。
JAFのユーザーテストでは、時速40kmから急ブレーキをかけた圧雪路の試験で、ノーマルタイヤはスタッドレスタイヤの約1.7倍も制動距離が長くなったとしています。試験条件による結果ではありますが、雪道でノーマルタイヤを利用する危険性を考える参考になります。
一方で、スタッドレスタイヤなら滑らないという意味ではありません。JAFも、氷盤路ではスタッドレスタイヤでも制動距離が長くなるため過信は禁物としています。速度を抑え、急ブレーキ・急ハンドル・急加速を避けることが大切です。
昼間に解けた雪や雨のあと、夜間や明け方に一見濡れたアスファルトのように見える路面が凍結し、ブラックアイスバーンになることがあります。見た目だけで判断せず、滑ることを前提に慎重に運転しましょう。
タイヤチェーンは会社ごとに確認する

カーシェアでは、スタッドレスタイヤだけでなくタイヤチェーンの扱いにも違いがあります。
タイムズカーではタイヤチェーンを車載しておらず、必要な場合は会員自身で準備します。利用時間内に取り外して返却する必要があり、チェーン装着によってタイヤや車両が損傷した場合は、修理費用やNOCが発生します。
オリックスカーシェアもチェーンは車載しておらず、利用者自身で用意する方式です。ただし、取付不備で車両が損傷した場合は保険・補償制度が適用されない可能性があります。
一方、三井のカーシェアーズでは、会社の許可を得ずにチェーンを装着することが貸渡約款で禁止されています。カリテコもタイヤチェーンは車載していません。
「チェーンを持参すれば、どのカーシェアでも自由に取り付けられる」と考えないことが重要です。
チェーンが必要になる可能性がある旅行では、予約前に利用する会社の最新FAQや規約まで確認しましょう。
チェーン規制は4WDでも対象

スタッドレスタイヤを装着していても、大雪時に実施されるチェーン規制ではタイヤチェーンが必要です。
国土交通省によると、チェーン規制区間ではスタッドレスタイヤを装着している車でも、タイヤチェーンを付けていなければ通行できません。4WD車も同様です。
雪道で混同しやすいポイント
- スタッドレスタイヤ装着車でもチェーン規制ではチェーンが必要
- 4WD車もチェーン規制を免除されない
- カーシェア会社によってチェーン装着のルールが異なる
スキー場や雪国へ向かう場合は、天気予報に加えて、高速道路会社や国土交通省などが提供する最新の道路情報も確認してください。
東京や名古屋から雪国へ行く場合
東京や名古屋で雪が降っていなくても、目的地まで同じ道路状況が続くとは限りません。
名古屋から岐阜県北部・長野県・北陸方面へ向かう場合や、東京から群馬県・長野県・新潟県方面へ向かう場合は、途中から積雪や凍結が始まることがあります。
カーシェアを選ぶ基準は、「借りる場所に雪があるか」ではなく「走行ルートに雪や凍結の可能性があるか」です。
また、都市部では希望日にスタッドレス装着車を確保できない場合があります。2025~2026冬季の三井のカーシェアーズでは東京都と神奈川県で冬用タイヤの装着が見送られており、地域によって選択肢が限られる例もありました。
出発前に確認したいこと
- 目的地の天気予報
- 高速道路や一般道の積雪・凍結情報
- 予約車両のスタッドレスタイヤ装着
- チェーン規制の可能性
- カーシェア会社のチェーン利用ルール
- 予定どおり元のステーションへ返却できる見込み
スタッドレス車が取れない場合

希望する日時にスタッドレス装着のカーシェアを予約できない場合は、未装着車で無理に雪道へ向かわないことが大切です。
まずは近隣ステーションや別のカーシェア会社まで検索範囲を広げましょう。それでも必要な冬用装備を確保できない場合は、スタッドレスタイヤの装着条件を確認できるレンタカーへ切り替える方法があります。レンタカーへ切り替える場合は、レンタカーおすすめ会社の比較記事で会社ごとの特徴も確認できます。
冬の車選びの目安
- 近くでスタッドレス装着車を確保できるならカーシェアを検討
- 見つからない場合は別ステーションや別会社も検索
- 長時間や長距離の旅行ならレンタカーも比較
- 冬用タイヤの確約が必要なら予約条件を事前確認
- 大雪予報や通行止めの可能性が高い場合は日程変更も検討
特にスキーや温泉旅行など1日以上利用する場合は、スタッドレスタイヤだけでなく利用時間・走行距離・料金まで含めて比較した方が判断しやすくなります。カーシェアを長時間使う場合の料金は、カーシェア1泊2日・2日間・3日間の料金比較も参考にしてください。
カーシェアとレンタカーの料金や使い方まで比較したい方は、レンタカーとカーシェアの違いを比較した記事も参考にしてください。
スタッドレス対応のレンタカーも探しておく
カーシェアで希望車両が見つからない場合は、レンタカーの空車も同時に確認しておくと選択肢を増やせます。冬用タイヤの装着・オプション条件は会社・店舗・地域・車両で異なるため、予約画面や各レンタカー会社の案内で必ず確認してください。
安全に必要な装備を確保できないときは、空いている車を無理に使うのではなく、目的地の道路状況に合った車や移動方法を選ぶことを優先しましょう。
カーシェアのスタッドレスまとめ
- カーシェアでもスタッドレスタイヤ装着車は利用できる
- 冬でも全国の全車両がスタッドレスになるわけではない
- 地域やステーションや車両によって装着状況が異なる
- タイムズカーは一部地域で冬季無料装備がある
- タイムズカーには一部ステーションで有料オプションもある
- タイムズカーの有料オプションはWebサイトから予約する
- 三井のカーシェアーズは冬季に一部車両へ冬用タイヤを装着する
- オリックスカーシェアはスタッドレス装着車を絞り込み検索できる
- カリテコも冬季の一部車両へスタッドレスを装着する
- 装着地域や期間はシーズンごとに変わる可能性がある
- 予約画面だけでなく出発前にもタイヤを確認する
- 雪道へノーマルタイヤのカーシェアで向かわない
- タイヤチェーンの扱いは会社ごとに異なる
- チェーン規制ではスタッドレスや4WDでもチェーンが必要
- スタッドレス車を確保できない場合はレンタカーや日程変更も検討する
次に比較するなら
- スタッドレス車が見つかり、カーシェアを使う予定 → カーシェアおすすめ4社の料金比較
- スタッドレス車が見つからない、長距離・宿泊旅行で使う予定 → レンタカーおすすめ会社の比較



