ホテルの領収書が必要になったら、最初に確認したいのは「どこで宿泊代金を支払ったか」です。ホテルで現地決済した場合は宿泊施設、予約時にオンラインで事前決済した場合は予約サイトや旅行会社から領収書を発行するケースがあります。
一方、領収書の再発行、会社名などの宛名変更、宿泊人数が記載されるかどうかは一律ではありません。出張の経費精算などで使う場合は、利用したホテルや予約サービスのルールを確認することが大切です。
この記事で分かること
- ホテルの領収書をどこでもらうのか
- 領収書をなくしたときに再発行できるのか
- 領収書から宿泊人数が分かるのか
- 会社名など領収書の宛名を変更できるのか
現地決済ならホテル、事前決済なら予約サイトや旅行会社が領収書を発行するケースがあります。再発行や宛名変更の条件は発行元ごとに異なり、宿泊人数も必ず載るわけではありません。ただし、楽天トラベルの対象となる国内宿泊領収書では宿泊人数が記載項目に含まれています。
ホテルの領収書はどこでもらう?

領収書の発行元を調べるときは、予約サイト名だけを見るのではなく、現地決済か事前決済かを確認しましょう。同じ予約サイトを利用していても、支払い方法によって発行方法が変わることがあります。
| 支払い方法 | 主な発行元 | 最初に確認する場所 |
|---|---|---|
| ホテルで現地決済 | 宿泊施設 | フロント・ホテル公式案内 |
| 予約サイトで事前決済 | 予約サイト・旅行会社など | 予約確認画面・マイページ |
| ホテル公式サイトで事前決済 | ホテル・決済システムなど | 予約確認画面・ホテル公式案内 |
迷ったら「予約確認画面→支払い方法→領収書発行」の順に確認すると、発行元を見つけやすくなります。
現地決済はホテルで発行する
宿泊代金をチェックイン時やチェックアウト時に支払う現地決済では、支払いを受けた宿泊施設へ領収書を依頼するケースが一般的です。
楽天トラベルでは、現地決済の場合は宿泊施設が領収書を発行し、楽天トラベル上では発行できないと案内しています。JTBも、現地支払いの場合は宿泊した旅館・ホテルへ直接申し出る必要があり、JTBでは発行できません。
会社名の領収書が必要なら、精算前に希望する宛名を伝えておくとスムーズです。ただし、自動精算機を利用するホテルなどでは発行方法が異なることもあるため、現地の案内に従ってください。
事前決済は予約サイトも確認

予約時にクレジットカードなどで宿泊代金を支払った場合は、ホテルではなく予約サイトや旅行会社のマイページから領収書を発行することがあります。
楽天トラベルでは、対象となる国内宿泊のオンラインカード決済や全額楽天ポイント決済について、予約確認ページから利用者自身で領収書を発行できます。
JTBでも対象となる事前支払いの予約はオンラインで領収証を発行できます。ANAトラベラーズ ホテルも、事前支払いの対象予約ではWeb上で領収書を表示できますが、現地支払いでは各宿泊施設への申し出が必要です。
事前決済した場合、ホテルのフロントでは領収書を発行できないことがあります。まず予約確認画面に「領収書発行」「領収証を発行する」などの項目がないか確認しましょう。
ネット予約でも発行元は異なる
「ネットでホテルを予約した=予約サイトから領収書が出る」とは限りません。ネット予約でも、ホテルで支払う現地決済と、予約時に支払いを済ませる事前決済があります。
また、国税庁は予約サイトを通じて事前決済した宿泊についても、取引形態などによって適格簡易請求書を交付する主体が異なることを示しています。
予約確認メール、支払い方法、利用したサービスの領収書案内を確認すれば、自分がどこから領収書を取得すればよいか判断しやすくなります。
Web領収書は保存しておく

Web上で領収書を表示できたら、その場でPDFなどのデータとして保存しておくと安心です。サービスによっては、あとから同じ領収書画面を再表示できません。
JTBの対象となる事前支払いでは、領収証印刷画面は再表示できないため、表示時に保存または印刷する必要があります。保存できず再発行が必要になった場合は、JTB側での手続きが必要です。
一方、ANAトラベラーズ ホテルの対象予約では、2026年9月14日時点で、入金後から出発日より150日以内であればWeb表示でき、表示回数に制限はありません。
Web領収書を表示したら、次の点を確認しましょう。
- 宛名に間違いがないか
- 金額や但し書きが必要な内容になっているか
- PDFなどのデータを端末へ保存できているか
表示期限や再表示の条件は変更される可能性があります。実際に発行するときは、利用したサービスの最新案内も確認してください。
インボイス対応も確認する
出張などで会社へ提出する場合は、必要に応じてインボイス制度に対応した書類かどうかも確認しましょう。
国税庁によると、必要な記載事項を満たしていれば、書類の名称が必ず「領収書」である必要はありません。また、予約サイトを経由した事前決済では取引形態などによって書類の交付主体が異なる場合があります。
ただし、Web領収書や印刷したPDFを会社の経費精算に使えるかどうかは勤務先のルールにもよります。必要な書式が決まっている場合は、経理担当者へ確認してください。
ホテル領収書の再発行・人数・宛名

領収書をなくした場合の再発行、宿泊人数の表示、会社名への宛名変更などは、発行元によって対応が大きく異なります。代表的な例を比較してから、各項目を確認していきます。
| 例 | 再発行・再表示 | 人数表示 | 宛名 |
|---|---|---|---|
| 楽天トラベル | 発行回数が記載される | 対象領収書に宿泊人数を記載 | 入力可、修正は1回 |
| JTB | Web領収証は再表示不可 | 公式FAQでは宿泊人数の記載有無を明示していない | 会社名可、上様・空欄不可 |
| ANAトラベラーズ ホテル | 対象期間内はWeb表示回数無制限 | 公式案内では宿泊人数の記載有無を明示していない | 任意の宛名を入力可 |
| JR西日本ヴィアインホテルズ公式予約 | 回数制限なし、再発行表示あり | 公式FAQでは宿泊人数の記載有無を明示していない | 会社名に対応 |
表は2026年9月14日時点の代表的な公式案内を整理したものです。実際の条件は予約方法や支払い方法によって変わる場合があるため、最終的には利用したサービスの最新案内を優先してください。
領収書は再発行できる?

ホテルの領収書を再発行できるかは、ホテルや予約サービスによって異なります。一度発行したら必ず再発行できないわけでも、いつでも自由に再発行できるわけでもありません。
楽天トラベルの対象となる国内宿泊領収書では、領収書に発行回数が記載されます。プリンターのエラーなどで正常に出力できなかった場合でも、次回の発行では再発行として扱われるため注意が必要です。
JTBの対象となる事前支払いでは、一度発行したWeb領収証の印刷画面は再表示できません。印刷や保存に失敗して再発行が必要になった場合は、JTBへ申し出て手続きを行います。
一方、JR西日本ヴィアインホテルズの公式サイトからオンラインカード決済した対象予約では、領収書の発行回数に制限はなく、再発行時には「再発行(○回目)」と表示されます。公式FAQでは発行期限もないと案内されています。
再発行できるかだけでなく、発行期限や「再発行」の表示も確認しましょう。会社提出用の場合は、再発行された領収書でも問題ないか勤務先へ確認しておくと安心です。
もらい忘れ・紛失時の対処
領収書をもらい忘れた、または受け取った領収書を紛失した場合は、支払い方法から発行元を確認します。
- 予約確認メールやマイページを開く
- 現地決済か事前決済か確認する
- 領収書発行ボタンや発行履歴を確認する
- 自分で発行できなければ発行元へ問い合わせる
現地決済ならホテル、事前決済なら予約サイトや旅行会社が問い合わせ先になる場合があります。問い合わせる際は、宿泊者名、宿泊日、予約番号、支払金額などを確認できるようにしておくとスムーズです。
「ホテルに泊まったからホテルへ連絡する」と決めつけず、実際の支払い方法と発行元を確認することがポイントです。
領収書で宿泊人数はバレる?

領収書を見れば必ず宿泊人数が分かるわけではありません。ただし、人数が記載される領収書もあります。
楽天トラベルの対象となる国内宿泊領収書では、公式ヘルプ上の「利用内容」に、宿泊者氏名、予約番号、宿泊施設名、チェックイン・チェックアウト日とともに宿泊人数が含まれています。
そのため、該当する楽天トラベルの領収書を会社などへ提出すれば、書面から宿泊人数を確認できることがあります。
一方、すべてのホテルや予約サービスで同じ書式が使われているわけではありません。国税庁が示す適格請求書・適格簡易請求書の一般的な記載事項にも、宿泊人数そのものは必須項目として挙げられていません。
人数が分かるか気になる場合は、「ホテルの領収書なら人数は載らない」と思い込まず、利用したサービスの領収書サンプルや記載項目を事前に確認しましょう。
なお、ここで扱っているのは領収書に宿泊人数が表示されるかどうかです。予約人数と実際の宿泊人数が異なる場合の申告や追加料金は別の問題になるため、宿泊施設のルールを確認してください。
領収書の宛名を会社名にできる?

出張などで使用する領収書は、会社名を宛名にできるホテルや予約サービスがあります。ただし、入力方法や修正できる回数は発行元ごとに違います。
楽天トラベルでは、対象となるオンライン決済の領収書を発行するときに宛名を入力でき、敬称は「様」「御中」から選べます。ただし、公式案内では宛名の修正は一度限りです。
JTBの対象となる事前支払いでは、予約者名のほか、会社名や同行者名でも発行できます。
ANAトラベラーズ ホテルの対象Web領収書でも任意の宛名を入力できますが、宛名は必須で、空白のまま発行することはできません。
会社へ提出する場合は、正式な法人名や「株式会社」の位置など、勤務先が求める表記を先に確認しておきましょう。発行後の修正回数に制限があるサービスもあります。
分割発行や上様はできる?
複数人分を分けたい、宿泊料金の一部だけを領収書にしたい、「上様」で発行したいといった希望も、サービスごとに対応が違います。
JTBの対象となる事前支払いでは、お買い上げ金額以内で一部金額の領収証を発行できます。記載金額の合計がお買い上げ金額以内であれば、1回の操作で3枚まで分割でき、複数回の操作を含めて最大10回、合計30枚まで発行できます。
一方、楽天トラベルの対象となる国内宿泊のオンライン決済では、1人ずつ分けたり、希望する一部金額にしたりする定型フォーマット以外の発行には対応していません。
宛名についても一律ではなく、JTBでは空欄や「上様」での発行はできません。但し書きも自由入力ではなく、発行元が用意した内容から選択する場合があります。
会社から宛名、金額、但し書きなどを指定されている場合は、領収書を発行する前に対応できるか確認してください。
ホテル領収書のよくある疑問
領収書に宿泊人数を載せないようにできますか?
発行元のフォーマットによります。楽天トラベルの対象となる国内宿泊領収書では宛名以外の記載内容を変更できないため、宿泊人数だけを任意に削除することはできません。ほかのホテルや予約サービスについては発行元へ確認してください。
PDFの領収書を会社へ提出できますか?
Web領収書をPDFで発行するサービスはあります。ただし、PDFデータや印刷物を経費精算に利用できるかは勤務先のルールによるため、必要に応じて経理担当者へ確認してください。
宛名を間違えたら変更できますか?
変更できるかどうかや変更回数は発行元によって異なります。例えば楽天トラベルでは、対象領収書の宛名修正は一度限りです。発行前に会社名や敬称を確認しておきましょう。
事前決済でもホテルに頼めば発行してもらえますか?
必ず発行してもらえるとは限りません。予約サイトや旅行会社が領収書を発行する仕組みでは、ホテル側で発行できない場合があります。まず予約確認画面と支払い方法を確認してください。
ホテルの領収書で迷ったときのまとめ
- ホテルの領収書は支払い方法によって発行元が変わる
- 現地決済では宿泊施設が発行するケースが基本
- 事前決済では予約サイトや旅行会社が発行する場合がある
- ネット予約というだけでは発行元を判断できない
- 予約確認画面と支払い方法を最初に確認する
- Web領収書は表示できた時点で保存しておく
- 再発行の可否や期限は発行元によって異なる
- 再発行回数が領収書に表示される場合がある
- 領収書に宿泊人数が記載されるサービスもある
- 楽天トラベルの対象領収書には宿泊人数が記載される
- インボイスの一般的な記載事項に宿泊人数は含まれない
- 会社名を宛名にできるホテルやサービスがある
- 上様や空欄で発行できないサービスもある
- 分割発行や一部金額への変更可否はサービスごとに異なる
- 会社提出用は勤務先の経費精算ルールも確認する

