
レンタカーを借りるとき、ドライブレコーダーやドラレコが付いているのか気になる方もいるでしょう。事故やトラブルへの備えとして心強い一方で、ドラレコで車内まで撮影されるのか、レンタカー会社にドラレコ映像を見られることがあるのか不安になることもあります。
また、フロントガラス付近に車内カメラのような機器を見つけて、旅行中の会話まで録音されているのではないかと気になる方もいるでしょう。実際には、撮影範囲や音声録音の有無、映像の利用方法はレンタカー会社や車両、搭載されている機器によって異なります。
この記事では、レンタカーのドラレコがどこまで記録するのか、映像を確認される場合、駐車中の録画、事故時の扱い、ドラレコ付きレンタカーを借りるときの確認方法まで分かりやすく解説します。
- レンタカーにドラレコが付いているか
- 車内カメラや音声録音の有無
- ドラレコ映像が確認される場合
- 予約前や事故時に確認したいポイント
レンタカーのドライブレコーダー・ドラレコ事情
レンタカーのドラレコは、すべての車に同じものが付いているわけではありません。前方のみを撮影するタイプもあれば、後方や車内まで記録できる機器もあります。また、映像の利用目的や保存期間を貸渡約款で定めているレンタカー会社もあります。
最初に覚えておきたいのは、レンタカー会社の名前だけでドラレコの有無や撮影範囲を判断しないことです。利用する車両について予約前や出発前に確認すると、後から不安になりにくくなります。
ドラレコは標準装備とは限らない

レンタカーにはドライブレコーダーが搭載されている車がありますが、すべてのレンタカーに必ず同じ条件で標準装備されているとは限りません。
例えば、トヨタレンタカーの貸渡約款では、レンタカーにドライブレコーダーが搭載されている場合があるとしています。また、オリックスレンタカーやタイムズカーレンタルの貸渡約款にも、ドラレコ搭載車があることを前提とした規定があります。
一方、ニッポンレンタカーは、2019年7月以降に新たに導入する新車へドライブレコーダーを標準装備すると発表しています。現在のマンスリーレンタカー案内でも、ドライブレコーダー標準装備と案内されています。
| レンタカー会社 | 公式情報で確認できる内容 |
|---|---|
| トヨタレンタカー | ドラレコが搭載されている場合があると約款に記載 |
| オリックスレンタカー | ドラレコ搭載車や車内状況の記録について約款に記載 |
| タイムズカーレンタル | ドラレコ搭載車と記録情報の取り扱いを約款に記載 |
| ニッポンレンタカー | 2019年7月以降に導入する新車への標準装備を公式発表 |
予約する会社によって対応が違うため、ドラレコが必要な場合は実際に借りる車両について確認することが大切です。
ドラレコ付きレンタカーを予約するには?

ドラレコ付きレンタカーを利用したい場合は、予約画面だけで判断せず、必要に応じて利用予定の店舗へ確認する方法が確実です。
レンタカー会社によってはドラレコを標準装備している一方、搭載車と非搭載車が混在していたり、予約時にドラレコの有無を指定できなかったりする場合も考えられます。
予約前に確認するときは、単にドラレコがありますかと聞くだけでなく、自分が予約するクラスや車両に搭載される予定があるかまで聞いておくと分かりやすいでしょう。
車内撮影が気になる場合は、予約時または出発時に前方・後方・車内のどこを撮影するのか、音声録音があるのかも一緒に確認しておくと安心です。
なお、予約した時点では車両が確定していないケースもあります。ドラレコの搭載が利用条件として重要な場合は、希望として伝えるだけではなく、対応できるかどうかを店舗へ確認しましょう。
ドラレコは車内まで撮影する?

レンタカーのドラレコは、前方だけを撮影するとは限りません。車両や搭載されている機器によっては、運転席や助手席、同乗者を含む車内の状況が記録される場合があります。
オリックスレンタカーの貸渡約款では、運転者の運転状況だけでなく、借受人、運転者、第三者である同乗者を含むレンタカーの車内状況が記録される場合があることを明記しています。
さらに同約款では、借受人が運転者や同乗者に対して事前に説明し、承諾を得ることも定められています。車内撮影が気になる方にとって、確認しておきたいポイントです。
| ドラレコのタイプ | 主な撮影範囲 |
|---|---|
| 前方タイプ | 車の前方 |
| 前後タイプ | 車の前方と後方 |
| 車内対応タイプ | 前方や車内 |
| 全周囲タイプ | 車両周辺や車内を広く記録できる場合がある |
ドラレコが付いていることと、車内カメラが付いていることは同じ意味ではありません。車内を撮影しているか知りたい場合は、実際の機器について店舗スタッフへ確認しましょう。
車内カメラで会話も録音される?

車内カメラやドラレコが付いていても、必ず車内の会話まで録音されるとは限りません。映像撮影と音声録音は別の機能として設定できる機器があります。
例えば、トヨタの公式FAQでは、多くの対象ドライブレコーダーについて音声録音をオン・オフできると案内されています。つまり、ドラレコ自体に音声を記録できる機能があっても、実際に録音されているかは機器や設定によって変わります。
ただし、これはドライブレコーダーの機能例であり、トヨタレンタカーを含む特定のレンタカー車両で必ず同じ設定になっているという意味ではありません。
車内の会話が気になっても、利用者の判断だけでドラレコ本体の電源を切ったり設定を変更したりするのは避けましょう。音声録音の有無や操作してよい範囲は、レンタカー会社へ確認してください。
家族や友人との旅行でプライバシーが気になる場合は、車内カメラの有無と音声録音の有無を分けて確認すると分かりやすくなります。
レンタカーのドラレコは駐車中も録画する?

ドラレコが付いているからといって、駐車中も必ず録画されているわけではありません。駐車中の録画は、搭載されている機器の機能や設定によって異なります。
ドライブレコーダーには、走行中の常時録画とは別に、駐車中の衝撃などを検知して映像を残す機能を備えたものがあります。例えば、2026年モデルのトヨタ車の取扱説明書でも、駐車時のイベント録画や衝撃感度を設定できるドラレコが確認できます。
ただし、レンタカーに同じ機器が付いているとは限らず、駐車録画機能があっても無効になっている可能性があります。
観光地やホテルの駐車場で当て逃げやドアパンチなどが起きた場合でも、ドラレコがあるから必ず映像が残っているとは考えないほうがよいでしょう。
駐車中の録画を重視する場合は、車を受け取るときに駐車監視や駐車録画へ対応しているか確認してください。
ドラレコ映像は見られる?

レンタカー会社がドラレコ映像を確認する場合はあります。どのような場合に映像を確認・利用するかは、レンタカー会社の貸渡約款などによって異なります。
トヨタレンタカーの貸渡約款では、事故発生時の状況確認のほか、レンタカーの管理や貸渡契約のために必要と判断した場合などに、ドライブレコーダーの記録情報を利用するとしています。
オリックスレンタカーでも、事故時の確認やレンタカー・貸渡契約の管理、マーケティング分析、法令などにより開示を求められた場合といった利用目的が約款に記載されています。
タイムズカーレンタルでも、レンタカーや貸渡契約の管理のために必要と判断した場合などに、ドラレコの記録情報を利用するとしています。
事故を起こさなければ絶対に誰にも見られないと断定することはできません。レンタカー会社が定めている利用目的は、利用前に貸渡約款などで確認できます。
プライバシーが心配な場合は、撮影範囲だけでなく、どのような場合に記録を確認するのかも店舗へ聞いておくとよいでしょう。
ドラレコの保存期間はどのくらい?

ドラレコ映像の保存期間は、レンタカー会社や利用している機器、システムによって異なります。レンタカーのドラレコは一律で何日保存される、と考えることはできません。
2026年8月23日時点で適用されているタイムズカーレンタルの貸渡約款では、ドライブレコーダーによって記録された情報について、取得後1週間程度を目安に保存するとされています。保存期間が終了した後は速やかに消去するとしています。
ただし、保存期間はすべてのレンタカー会社で同じではありません。また、事故やトラブルが発生した場合の記録について、通常時と異なる取り扱いになる可能性もあります。
事故や当て逃げなどで映像が必要になりそうな場合は、後日まで待たず、できるだけ早くレンタカー会社へ連絡してください。映像が残っているかどうかや提供の可否は、利用した会社へ確認する必要があります。
レンタカーのドラレコ・ドライブレコーダーの注意点
レンタカーのドラレコは事故やトラブルの状況確認に役立つ可能性がありますが、自分で購入したドラレコのように自由に操作できるとは限りません。映像を確認したいときや録画を停止したいとき、自分のドラレコを持ち込みたい場合にも注意が必要です。
事故時にドラレコ映像は使われる?

レンタカーで事故が起きた場合、ドラレコの映像が事故時の状況確認に使われることがあります。
トヨタレンタカーの貸渡約款では、事故発生時の状況を確認する目的でドラレコの記録情報を利用するとしています。また、必要が認められる場合には事故時の記録を検証すると定めています。
オリックスレンタカーでは、事故などが発生し、同社が契約している保険会社から記録の提出を求められた場合、ドラレコの記録を保険会社へ提出することがあると約款に記載されています。
タイムズカーレンタルでも、事故やトラブルなどの解決に必要と判断した場合、関係者や保険会社などへドラレコの記録情報を開示することがあるとしています。
ドラレコには事故前後の道路状況や相手車両の動きなどが記録されている可能性があります。ただし、ドラレコが付いているから必要な場面が必ず映っているとは限りません。
事故が起きた場合は、ドラレコの操作よりも安全確保や必要な連絡を優先してください。映像については、レンタカー会社へドラレコが搭載されていることを伝え、どのように扱えばよいか確認しましょう。
ドラレコ映像を自分で確認できる?

レンタカーに付いているドラレコだからといって、利用者が自由に映像を再生したり、データを受け取ったりできるとは限りません。
例えば、オリックスレンタカーの貸渡約款では、レンタカーに搭載されたドライブレコーダーが記録した映像などを借受人や運転者へ提供しないこと、利用者側から提供を請求できないことが明記されています。
一方で、映像の確認方法や提供方針はレンタカー会社によって異なります。
事故や当て逃げの映像が必要になりそうな場合は、自分でSDカードを取り出す前にレンタカー会社へ連絡することが大切です。
映像が残っているか、利用者が確認できるか、どのような手続きが必要になるかについては、利用した店舗へ問い合わせましょう。
SDカードを抜いたり停止していい?

車内撮影や音声録音が気になった場合でも、自己判断でドラレコのSDカードを抜いたり、設定を変更したりすることは避けましょう。事故などで映像を残す必要がある場合は、安全を確保したうえで早めにレンタカー会社へ連絡し、映像の保存方法やドラレコの操作について指示を確認してください。
レンタカーは借りている車であり、車載機器の扱いについてもレンタカー会社の案内に従う必要があります。利用者が設定を変えてよい機器なのかも、車両によって違います。
また、音声録音のオン・オフ機能が付いているドラレコであっても、レンタカー利用者が自由に変更できるとは限りません。
見られたくないからドラレコ自体を止めるという対応は避け、車内撮影や音声録音が気になることを店舗スタッフへ相談してください。
事故などが起きた後にドラレコを操作すると、必要な記録の確認に影響する可能性も考えられます。判断に迷う場合は、機器に触れる前にレンタカー会社へ連絡しましょう。
自分のドラレコは持ち込みできる?

レンタカーにドラレコが付いていない場合、自分のドライブレコーダーを持ち込みたい方もいるでしょう。持ち込みできる場合もありますが、予約前に利用店舗へ確認することをおすすめします。
例えば、ホンダレンタリース札幌ではドライブレコーダー自体の取り扱いはないものの、利用者による持ち込みは可能と案内しています。ただし、取り付け跡が残った場合は費用が発生する可能性があると注意しています。
持ち込む場合は、車両を加工せず、返却するときに元の状態へ戻せる取り付け方法が扱いやすいでしょう。
| 取り付け方法 | 確認したいこと |
|---|---|
| 吸盤式 | ガラスや内装へ跡が残らないか |
| シガーソケット給電 | 車両に利用できる電源があるか |
| USB給電 | 必要な端子や電源に対応しているか |
| 粘着式 | テープなどの跡が残らないか |
また、取り付ける場所によって運転中の視界を邪魔しないよう注意が必要です。持ち込みの可否だけでなく、どこへ取り付けてよいかまで店舗へ確認すると安心です。
利用前に確認したいポイントまとめ

- レンタカーのすべての車に同じドラレコが付いているとは限らない
- ドラレコ付きの車が必要なら予約前に店舗へ確認する
- 予約した車両クラスでドラレコ搭載車を用意できるか確認する
- ドラレコには前方だけを撮影するタイプがある
- 前後を撮影するタイプもある
- 車内の様子まで記録される車両もある
- 車内カメラがあっても音声録音の有無は別に確認する
- 音声録音をオン・オフできる機器もある
- 駐車中も必ず録画されているとは限らない
- レンタカー会社が決められた目的で映像を確認する場合がある
- 事故時の状況確認にドラレコ映像が使われる場合がある
- 映像が保険会社などへ提供される場合がある
- ドラレコ映像の保存期間は会社によって異なる
- 利用者が自由に映像を確認できるとは限らない
- SDカードを抜いたり録画を自己判断で停止したりしない
- 自分のドラレコを持ち込む場合は事前に店舗へ確認する
- 車内撮影や音声録音が気になる場合は出発前に確認する
レンタカーのドラレコで最も大切なのは、ドラレコがあるかだけでなく、どこを撮影するのか、音声を録音するのか、映像がどのように扱われるのかまで確認することです。
ドラレコの搭載状況、撮影範囲、音声録音、駐車録画、保存期間、映像の利用方法などは、レンタカー会社や車両、機器によって異なり、今後変更される場合もあります。
正確な情報は利用するレンタカー会社の公式サイトや貸渡約款、利用店舗で確認してください。事故や映像の取り扱いについて判断に迷う場合は、レンタカー会社や保険会社などの窓口へ相談しましょう。





