
レンタカーを借りるとき、「ドライブレコーダーやドラレコは付いている?」「車内まで映る?」「旅行中の会話も録音される?」と気になる方もいるでしょう。
事故やトラブルへの備えとしてドラレコは心強い一方、レンタカー会社に映像を確認されることがあるのか、どのくらい保存されるのかなど、プライバシー面が気になることもあります。
先に結論をまとめると、レンタカーのドラレコは車両によって搭載状況や撮影範囲が異なります。前方のみを撮影する車両もあれば、車内状況まで記録する場合もあります。音声録音や駐車中録画についても、機器や設定によって異なります。
また、レンタカー会社が事故確認や車両・貸渡契約の管理など、あらかじめ定めた目的で記録情報を確認・利用する場合があります。
そのため、ドラレコの有無や車内撮影が重要な場合は、実際に借りる車両について予約前または出発前に確認することが確実です。
この記事では、2026年9月6日時点で確認できる公式情報をもとに、レンタカーのドラレコがどこまで記録するのか、車内撮影や録音の有無、映像を確認される場合、駐車中の録画、事故時の扱い、ドラレコ付きレンタカーを借りるときの確認方法まで分かりやすく解説します。
- レンタカーにドラレコが付いているか
- 車内カメラや音声録音の有無
- レンタカー会社が映像を確認する場合
- ドラレコ映像の保存期間
- 事故時や当て逃げ時の扱い
- ドラレコ付きレンタカーを探す方法
レンタカーのドライブレコーダー・ドラレコ事情
レンタカーのドラレコは、すべての車に同じものが付いているわけではありません。前方のみを撮影するタイプもあれば、後方や車内まで記録できる機器もあります。
また、映像をどのような目的で利用するのか、どのくらい保存するのかを貸渡約款などで定めているレンタカー会社もあります。
レンタカー会社の名前だけで、ドラレコの有無や撮影範囲を判断しないことが大切です。利用する車両について予約前や出発前に確認すると、後から「車内まで映っていたの?」と不安になりにくくなります。
ドラレコは標準装備とは限らない

レンタカーにはドライブレコーダーが搭載されている車がありますが、すべてのレンタカーに必ず同じ条件で標準装備されているとは限りません。
例えば、トヨタレンタカーの貸渡約款では、レンタカーにドライブレコーダーが搭載されている場合があるとしています。
オリックスレンタカーやタイムズカーレンタルの貸渡約款にも、ドラレコ搭載車があることを前提とした記録情報の取り扱いについて規定があります。
ニッポンレンタカーは2019年6月の公式発表で、2019年7月に導入する新車からドライブレコーダーを全車標準装備すると発表しました。
ただし、現在の貸渡約款では「レンタカーにドライブレコーダーが搭載されている場合がある」と規定されています。ドラレコの搭載を重視する場合は、実際に利用する車両について確認しておくと確実です。
| レンタカー会社 | 公式情報で確認できる内容 |
|---|---|
| トヨタレンタカー | ドラレコが搭載されている場合があると約款に記載 |
| オリックスレンタカー | ドラレコ搭載車や車内状況の記録について約款に記載 |
| タイムズカーレンタル | ドラレコ搭載車と記録情報の取り扱いを約款に記載 |
| ニッポンレンンタカー | 2019年7月導入の新車から全車標準装備すると公式発表 |
ドラレコが必要な場合は「この会社なら必ず付いている」と考えず、予約するクラスや実際に借りる車両について確認しましょう。
ドラレコ付きレンタカーを予約するには?

ドラレコ付きレンタカーを利用したい場合は、予約画面だけで判断せず、必要に応じて利用予定の店舗へ確認する方法が確実です。
レンタカー会社によってはドラレコを標準装備している車両がある一方、搭載車と非搭載車が混在していたり、予約画面でドラレコの有無を指定できなかったりする場合があります。
予約前に確認するときは、単に「ドラレコはありますか」と聞くだけではなく、自分が予約する車両クラスでドラレコ搭載車を用意できるかまで確認すると分かりやすいでしょう。
車内撮影が気になる場合は、予約時または出発時に「前方・後方・車内のどこを撮影するのか」「音声録音があるのか」も一緒に確認しておくと安心です。
なお、予約時点では実際に貸し出される車両が確定していないケースもあります。ドラレコ搭載が利用条件として重要な場合は、希望として伝えるだけでなく、対応可能か店舗へ確認してください。
ドラレコの有無だけでなく、料金・車種・店舗・補償なども含めてレンタカー会社を選びたい方は、レンタカーおすすめ会社の比較記事も参考にしてください。
ドラレコは車内まで撮影する?

レンタカーのドラレコは、前方だけを撮影するとは限りません。車両や搭載されている機器によっては、運転席や助手席、同乗者を含む車内の状況が記録される場合があります。
例えば、オリックスレンタカーの貸渡約款では、運転者の運転状況だけでなく、借受人、運転者、第三者である同乗者を含むレンタカーの車内状況が記録される場合があることを明記しています。
さらに同約款では、借受人が運転者や同乗者に対してこの点を事前に説明し、承諾を得ることも定められています。
| ドラレコのタイプ | 主な撮影範囲 |
|---|---|
| 前方タイプ | 車の前方 |
| 前後タイプ | 車の前方と後方 |
| 車内対応タイプ | 前方や車内 |
| 全周囲タイプ | 車両周辺や車内を広く記録できる場合がある |
「ドラレコが付いている」ことと「車内まで撮影している」ことは同じ意味ではありません。フロントガラス付近にカメラのような機器があっても、見た目だけで撮影範囲を判断せず、気になる場合は店舗スタッフへ確認しましょう。
車内カメラで会話も録音される?

車内カメラやドラレコが付いていても、必ず車内の会話まで録音されるとは限りません。映像撮影と音声録音を別に設定できるドライブレコーダーがあります。
例えば、トヨタ自動車の公式FAQでは、一部を除く対象ドライブレコーダーについて、音声録音をオン・オフできると案内しています。
つまり、ドラレコ自体に音声を記録できる機能があっても、実際に音声が録音されているかどうかは機器や設定によって変わります。
ただし、これはドライブレコーダーの機能例です。トヨタレンタカーを含む特定のレンタカー車両で必ず同じ設定になっているという意味ではありません。
車内の会話が気になっても、利用者の判断だけでドラレコ本体の電源を切ったり、音声設定を変更したりするのは避けましょう。音声録音の有無や利用者が操作してよい範囲は、レンタカー会社へ確認してください。
家族や友人との旅行でプライバシーが気になる場合は、「車内を撮影しているか」と「音声を録音しているか」を分けて確認すると分かりやすくなります。
レンタカーのドラレコは駐車中も録画する?

ドラレコが付いているからといって、駐車中も必ず録画されているわけではありません。駐車中の録画は、搭載されている機器の機能や設定によって異なります。
ドライブレコーダーには、走行中の録画とは別に、駐車中の衝撃を検知して映像を残す「駐車時録画」「駐車監視」などの機能を備えたものがあります。
例えば、2026年モデルのトヨタ車の取扱説明書でも、駐車時録画の衝撃感度や、駐車中にイベント録画が行われた際の通知を設定できるドライブレコーダーが確認できます。
ただし、レンタカーに同じ機器が搭載されているとは限りません。また、駐車録画機能を備えた機器でも、実際の車両では機能がオフになっている可能性があります。
観光地やホテルの駐車場で当て逃げやドアパンチなどが起きた場合でも、「ドラレコがあるから必ず映像が残っている」とは考えないほうがよいでしょう。
駐車中の録画を重視する場合は、車を受け取るときに駐車監視・駐車時録画へ対応しているか確認してください。
レンタカー会社にドラレコ映像を見られる?

レンタカー会社がドラレコの記録情報を確認・利用する場合はあります。どのような場合に利用するかは、レンタカー会社の貸渡約款などによって異なります。
トヨタレンタカーの貸渡約款では、事故発生時の状況確認のほか、レンタカーの管理や貸渡契約の履行などのために必要と認められる場合、ドラレコの記録情報を利用するとしています。
オリックスレンタカーでは、事故時の確認、レンタカー・貸渡契約の管理、マーケティング分析、法令や政府機関などにより開示を求められた場合などが利用目的として記載されています。
タイムズカーレンタルでも、レンタカーや貸渡契約の管理のため、運転状況を認識する必要があると判断した場合などに記録情報を利用するとしています。
「事故を起こさなければ絶対に映像を確認されない」と断定することはできません。一方で、ドラレコ映像がどのような目的で利用されるかは各社の約款などに定められています。
プライバシーが心配な場合は、撮影範囲だけでなく「どのような場合に記録を確認・利用するのか」も利用前に確認するとよいでしょう。
ドラレコの保存期間はどのくらい?

ドラレコ映像の保存期間は、レンタカー会社や利用している機器、記録システムによって異なります。レンタカーのドラレコは一律で何日保存される、と考えることはできません。
2026年9月6日時点で確認できるタイムズカーレンタルの貸渡約款では、ドライブレコーダーによって記録された情報について、取得後1週間程度を目安に保存するとしています。保存期間終了後は速やかに消去するとされています。
ただし、保存期間はすべてのレンタカー会社で同じではありません。また、事故やトラブルが発生した場合の記録については、通常時とは異なる取り扱いになる可能性があります。
事故や当て逃げなどでドラレコ映像が必要になりそうな場合は、後日まで待たず、できるだけ早くレンタカー会社へ連絡してください。映像が残っているか、利用者が確認・取得できるかどうかは会社によって異なります。
レンタカーのドラレコ・ドライブレコーダーの注意点
レンタカーのドラレコは事故やトラブルの状況確認に役立つ可能性がありますが、自分で購入したドラレコのように自由に操作できるとは限りません。
映像を確認したいときや録画を停止したいとき、自分のドラレコを持ち込みたい場合にも注意が必要です。
事故時にドラレコ映像は使われる?

レンタカーで事故が起きた場合、ドラレコの映像が事故時の状況確認に使われることがあります。
トヨタレンタカーの貸渡約款では、事故発生時の状況を確認する目的でドラレコの記録情報を利用するとしています。また、事故時の状況を確認するため、必要に応じて記録を検証することも定めています。
オリックスレンタカーでは、レンタカー車両の事故などが発生し、同社が契約している保険会社から記録の提出を求められた場合、借受人・運転者・同乗者の承諾を改めて得ることなく保険会社へ記録を提出することがあると約款に記載されています。
タイムズカーレンタルでも、事故やトラブルなどの解決のために必要と判断した場合、事故・トラブルの当事者や保険会社などへドラレコの記録情報を開示する場合があるとしています。
ドラレコには事故前後の道路状況や相手車両の動きなどが記録されている可能性があります。ただし、ドラレコが付いているからといって、必要な場面が必ず映っているとは限りません。
事故が起きた場合は、ドラレコの操作よりも安全確保、警察やレンタカー会社への連絡など必要な対応を優先してください。ドラレコについては、レンタカー会社へ搭載されていることを伝え、どのように扱えばよいか確認しましょう。
ドラレコ映像を自分で確認できる?

レンタカーに付いているドラレコだからといって、利用者が自由に映像を再生したり、データを受け取ったりできるとは限りません。
例えば、オリックスレンタカーの貸渡約款では、レンタカーに搭載されたドライブレコーダーが記録した映像などを借受人や運転者へ提供しないこと、利用者側から提供を請求できないことが明記されています。
映像の確認方法や提供方針はレンタカー会社によって異なります。
事故や当て逃げの映像が必要になりそうな場合は、自分でSDカードを取り出す前にレンタカー会社へ連絡しましょう。
映像が残っているか、利用者が確認できるか、警察や保険会社を通じた手続きが必要になるかについては、利用したレンタカー会社へ確認してください。
SDカードを抜いたり録画を停止していい?

車内撮影や音声録音が気になった場合でも、自己判断でドラレコのSDカードを抜いたり、電源を切ったり、設定を変更したりすることは避けましょう。
レンタカーは借りている車であり、搭載されている車載機器の扱いについてもレンタカー会社の案内に従う必要があります。利用者が変更してよい設定かどうかは、機器や車両によって異なります。
また、音声録音をオン・オフできるドラレコであっても、レンタカー利用者が自由に設定を変更してよいとは限りません。
「見られたくないからドラレコを止める」という対応は避け、車内撮影や音声録音が気になる場合は、出発前に店舗スタッフへ相談してください。
事故などが起きた後にドラレコやSDカードを操作すると、必要な記録の確認に影響する可能性もあります。判断に迷う場合は、機器に触れる前にレンタカー会社へ連絡しましょう。
自分のドラレコは持ち込みできる?

レンタカーにドラレコが付いていない場合、自分のドライブレコーダーを持ち込みたい方もいるでしょう。持ち込みを認めているレンタカー会社・店舗もありますが、事前確認が必要です。
例えば、ホンダレンタリース札幌ではドライブレコーダー自体の取り扱いはないものの、利用者による持ち込みは可能と案内しています。ただし、取り付け跡が残った場合は請求が発生する可能性があると注意しています。
持ち込む場合は、車両を加工せず、返却時に元の状態へ戻せる取り付け方法が扱いやすいでしょう。
| 取り付け方法 | 確認したいこと |
|---|---|
| 吸盤式 | ガラスや内装へ跡が残らないか |
| シガーソケット給電 | 車両に利用できる電源があるか |
| USB給電 | 必要な端子・給電方式に対応しているか |
| 粘着式 | テープや粘着剤の跡が残らないか |
また、取り付ける位置によって運転中の視界を妨げないよう注意が必要です。持ち込みの可否だけでなく、取り付け方法や取り付け位置についても利用店舗へ確認しましょう。
利用前に確認したいポイントまとめ

- すべてのレンタカーに同じドラレコが付いているとは限らない
- ドラレコ付き車両が必要なら予約前に店舗へ確認する
- 予約する車両クラスでドラレコ搭載車を用意できるか確認する
- 前方だけを撮影するタイプもある
- 前後を撮影するタイプもある
- 車内の状況まで記録される車両もある
- 車内撮影と音声録音は分けて確認する
- 音声録音をオン・オフできる機器もある
- 駐車中も必ず録画されるとは限らない
- レンタカー会社が定めた目的で記録を確認・利用する場合がある
- 事故時の状況確認にドラレコ映像が使われる場合がある
- 保険会社などへ記録が提供される場合がある
- ドラレコ映像の保存期間は会社によって異なる
- 利用者が自由に映像を確認・取得できるとは限らない
- SDカードを抜いたり録画を自己判断で停止したりしない
- 自分のドラレコを持ち込む場合は事前に店舗へ確認する
- 車内撮影や音声録音が気になる場合は出発前に確認する
レンタカーのドラレコで大切なのは、「付いているか」だけでなく、「どこを撮影するのか」「音声を録音するのか」「駐車中も録画するのか」「映像がどのように扱われるのか」まで確認することです。
ドラレコ付き車両を希望する場合でも、予約サイト上だけでは搭載状況が分からないことがあります。レンタカー会社を選んだうえで、必要に応じて利用店舗へ確認すると安心です。
レンタカー会社選びから確認したい方は、レンタカーおすすめ会社はどこがいい?大手・格安レンタカーの比較と選び方もあわせてご覧ください。
ドラレコの搭載状況、撮影範囲、音声録音、駐車録画、保存期間、映像の利用方法などは、レンタカー会社や車両、機器によって異なり、今後変更される場合もあります。
正確な情報は利用するレンタカー会社の公式サイト、貸渡約款、利用店舗で確認してください。事故や映像の取り扱いについて判断に迷う場合は、レンタカー会社や保険会社などの窓口へ相談しましょう。

