
レンタカーを利用するとき、返却前のガソリンはどうすればいいのか迷う方も多いでしょう。ガソリンを入れて返すのが基本なのか、ガソリンメーターが減っていない場合も給油するのか、ガソリン代込みのプランなら何もしなくてよいのかなど、初めて利用すると分かりにくい点があります。
結論からいうと、一般的なレンタカーでは満タンで借りて、返却前に満タンまで給油する方法が基本です。ただし、レンタカー会社や車種、予約プランによっては、満タン返し不要、燃費精算、ガソリン代込みなど異なる仕組みもあります。
この記事では、レンタカーのガソリン代の負担から満タン返しの方法、給油できなかった場合の精算、満タン返し不要プランまで、返却時に迷わないよう分かりやすく解説します。
- レンタカー返却時のガソリンと満タン返しの基本
- ガソリンメーターが減っていない場合の考え方
- レンタカーのガソリン代の計算方法と目安
- 給油できなかった場合の店舗精算
- ガソリン代込み・満タン返し不要・燃費精算の違い
レンタカーのガソリン代と満タン返しの基本
一般的なレンタカーでは、出発時に燃料が満タンになっており、返却するときも満タンにする方法が基本です。一方で、給油できなかった場合の精算方法や、満タン返しが不要になるプラン・精算方法もあります。まずは通常の返却方法から確認していきましょう。
レンタカー返却時のガソリンはどうする?

レンタカー返却時のガソリンは、返却店舗の近くで満タンまで給油してから返すのが基本です。ニッポンレンタカーでは返却店舗の最寄りのガソリンスタンドで満タンにするよう案内され、タイムズカーレンタルでも店舗周辺で満タンにして返却することが原則とされています。
通常プランでは、レンタカー料金とは別に、走行して使った分のガソリン代を利用者が負担します。日産レンタカーでも、ガソリン料金は利用者負担で、指定された方法による給油や精算が案内されています。
基本は「満タンで借りて、満タンにして返す」と覚えておくと分かりやすいでしょう。ただし、予約内容に「満タン返し不要」「燃費精算」「ガソリン代込み」などと書かれている場合は、通常とは返却方法が異なります。
| 予約・精算方法 | 返却時の給油 | 燃料代 |
|---|---|---|
| 通常の満タン返し | 基本的に必要 | 利用者が給油時に負担 |
| 給油できず店舗精算 | 給油せず返却できる場合あり | 会社所定の方法で精算 |
| 満タン返し不要 | 返却時の給油が不要 | プラン条件による |
| 燃費・走行距離精算 | 不要になる場合あり | 使用分を店舗で計算 |
| ガソリン代込み | プラン条件による | 料金に含まれる範囲を確認 |
同じレンタカー会社でも、店舗、車種、予約プランによって条件が異なる場合があります。予約確認メールや予約画面、貸渡時の案内を確認してから返却準備をすることが大切です。
レンタカー会社ごとの料金や返却条件まで比較したい方は、レンタカーおすすめ会社の比較記事も参考にしてください。基本料金だけではなく、補償や店舗、予約方法なども含めて比較しています。
ガソリンを入れて返す基本手順

満タン返しのプランを利用している場合は、返却店舗へ向かう前にガソリンスタンドへ立ち寄ります。慣れない旅行先ではガソリンスタンド探しに時間がかかることもあるため、返却時間ぎりぎりではなく、余裕を持って給油しておくと安心です。
給油するときは、最初にレンタカーの油種を確認してください。車によってレギュラー、ハイオク、軽油などが異なります。油種が分からない場合は、給油する前に車両の表示や貸渡書類を確認し、不明なときはレンタカー会社へ問い合わせましょう。
ニッポンレンタカーでも、車種によって指定される油種が異なると案内しています。
ガソリン車の満タンについて、タイムズカーレンタルでは、給油中に自動停止した時点を満タンの基準とし、危険防止のため継ぎ足し給油をしないよう案内しています。軽油車などでは扱いが異なる場合もあるため、車両や給油機の表示を確認してください。
返却までの基本的な流れは、「返却条件を確認する → 店舗周辺で給油する → レシートを保管する → レンタカーを返却する」です。
給油後は燃料キャップを確実に閉めます。セルフスタンドを利用する場合も、給油が終わったことだけで安心せず、キャップを閉めたことまで確認してから出発しましょう。
ガソリンメーターが減ってない時は?

短い距離しか走っておらず、ガソリンメーターが減っていないように見えても、満タン返しが条件なら燃料計の表示だけで給油不要と判断しない方がよいでしょう。
燃料計は、使った燃料がすぐに1目盛りずつ減るとは限りません。車種や走行状況によっては、数km走っても満タン表示のままに見える場合があります。
例えば、レンタカー店舗からホテルまで移動しただけの場合や、駅と観光地を短距離往復しただけの場合は、メーターがほとんど動かないこともあります。しかし、走行していれば燃料は消費しています。
ガソリンメーターがFのままだから給油しなくてよいとは限りません。満タン返しの契約であれば、基本的には返却前に給油し、迷う場合は返却店舗へ確認してください。
短距離しか利用しておらず、給油するとごく少量しか入らない場合もあります。それでも、利用者だけで返却条件を変更せず、予約時や出発時に案内されたルールに従うことが大切です。
満タン返しのレシートは必要?

満タン返しをした後は、レンタカーの返却手続きが終わるまで給油レシートを保管しておくのがおすすめです。会社によっては、満タン給油を確認するためにレシートや領収書の提示を求めています。
ニッポンレンタカーでは給油時の領収書を返却店舗へ提示するよう案内しています。また、タイムズカーレンタルでも給油証明書や領収書の提示が案内されています。
レシートがあれば、いつ、どこで給油したのかを確認しやすくなります。給油が終わったら財布やバッグに入れ、返却が完了するまで捨てないようにすると安心です。
レシートが必要か分からない場合は、捨てずに返却店舗まで持っていきましょう。提示が不要であれば、返却後に処分できます。
万が一レシートをなくした場合の対応は会社や店舗によって異なります。自己判断せず、返却時にスタッフへ伝えて確認してください。
給油を忘れた場合の返却と精算

返却前にガソリンを入れ忘れた場合でも、給油できないまま返却して店舗で精算できるレンタカー会社があります。ただし、使った燃料分が無料になるわけではありません。
トヨタレンタカーでは、ハイブリッド車以外を満タンで返却できない場合、走行距離などをもとに所定の燃料代を精算します。一方、ハイブリッド車では、走行距離と車両に表示される平均燃費などを利用して燃料代を計算する「ハイブリッド燃費精算」が案内されています。
オリックスレンタカーでは実走行距離と店舗が定める換算表による精算、タイムズカーレンタルでは実走行距離をもとに給油代行手数料を精算する仕組みがあります。
| レンタカー会社 | 満タンにできない場合の主な対応 |
|---|---|
| トヨタレンタカー | ハイブリッド車は燃費精算を利用できる場合あり。その他は走行距離などをもとに所定の燃料代を精算 |
| ニッポンレンタカー | 走行キロ換算または燃料ゲージ残量による精算 |
| タイムズカーレンタル | 実走行距離をもとに給油代行手数料を精算 |
| オリックスレンタカー | 実走行距離と店舗の換算表をもとに精算 |
| バジェット・レンタカー | 走行キロ換算料金で精算 |
精算方法や金額はレンタカー会社によって違います。店舗での精算は、ガソリンスタンドで自分で給油するより割高になる場合もあるため注意してください。
返却時間が迫っている場合は、遠くのガソリンスタンドを探して返却に遅れるより、まず返却店舗へ連絡して対応を確認すると安心です。
満タン返し不要・ガソリン代込みプランの選び方
満タン返しは一般的な返却方法ですが、すべてのレンタカーが同じルールではありません。返却前の給油を省ける満タン返し不要、燃料代を料金に含めたプラン、使用した分を店舗で計算する燃費精算などがあります。
「満タン返し不要」と「ガソリン代込み」は必ずしも同じ意味ではありません。予約するときは、返却時の給油が必要かだけでなく、燃料代がどのように計算されるのかまで確認しましょう。
返却前は何キロ以内で給油する?

返却前の給油について、全国のレンタカーで共通する「何km以内」という決まりがあるわけではありません。利用するレンタカー会社や返却店舗の案内に従うことが基本です。
トヨタレンタカーは返却前に最寄りのガソリンスタンドで給油するよう案内しています。ニッポンレンタカーも返却店舗の最寄り、タイムズカーレンタルも返却店舗周辺での給油を案内しています。
サービスによっては具体的な目安が設定されていることもあります。例えばニッポンレンタカーのセルフレンタカーでは、返却店舗周辺の5km圏内を目安に給油するよう案内されています。通常の店舗利用とは条件が異なるため、自分が利用するサービスの案内を確認してください。
また、返却店舗周辺のガソリンスタンドの営業時間も確認しておくことが大切です。特に早朝返却や夜間返却では、予定していたスタンドが営業時間外になっている可能性があります。
出発時または旅行中に、返却店舗周辺のガソリンスタンドと営業時間を地図アプリで確認しておくと安心です。
空港返却の場合は、給油だけでなくレンタカー店舗での返却手続きや空港までの送迎時間も考える必要があります。飛行機の出発時刻から逆算して、余裕のある時間に給油を済ませましょう。
ガソリン代込み・満タン返し不要・燃費精算の違い

ガソリン代込みプランは、燃料代の全部または一定範囲がレンタカー料金に含まれているプランです。満タン返し不要がセットになっている場合もありますが、サービス内容や利用条件はプランによって異なります。
一方、満タン返し不要は「返却前に満タンまで給油しなくてもよい」という意味であり、燃料代まで無料とは限りません。また、燃費精算は実際に利用した分の燃料代を店舗で計算する方法で、ガソリン代込みプランとは異なります。
| 仕組み | 返却前の給油 | 燃料代の考え方 |
|---|---|---|
| 満タン返し | 必要 | 自分で給油した分を支払う |
| 満タン返し不要 | 不要 | プラン料金に含む場合と別計算の場合がある |
| 燃費・走行距離精算 | 不要になる場合あり | 走行距離・燃費などから店舗で計算 |
| ガソリン代込み | プラン条件による | 所定範囲の燃料代が料金に含まれる |
オリックスレンタカーでは、2026年9月6日時点で、一部店舗・期間・利用条件を限定した燃料代込み、満タン返し不要のプランが案内されています。全国すべての店舗で利用できるサービスではないため、対象店舗、期間、車種などを予約前に確認してください。
一方で、満タン返し不要でも、旅行中に燃料が足りなくなって追加給油する場合の費用は利用者負担となるサービスがあります。例えばユニバースレンタカーでは、返却時の満タン返しは不要ですが、レンタル中の途中給油は利用者負担と案内されています。
ガソリン代込みや満タン返し不要は、旅行中に使うガソリンが無条件ですべて無料という意味ではありません。予約画面で含まれる範囲や途中給油の扱いを確認してください。
| 確認する項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 返却時の給油 | 本当に満タン返しが不要か |
| 燃料代 | レンタカー料金に含まれているか、別精算か |
| 途中給油 | 追加給油も料金に含まれるか |
| 対象車種 | 予約する車種が対象か |
| 対象店舗 | 出発・返却店舗が対象か |
| 利用期間 | 旅行日程が対象期間に含まれるか |
「ガソリン代込み」という言葉だけで判断せず、予約画面の料金内訳や利用条件まで確認することが重要です。
満タン返し不要が向いている人

満タン返し不要プランは、返却直前の給油にかかる時間や手間を減らしたい人に向いています。特に空港返却では、給油、店舗への返却、空港への移動という流れになるため、給油を省けるメリットを感じやすいでしょう。
知らない土地でガソリンスタンドを探すのが不安な方や、小さな子どもを連れて旅行する方、荷物が多い方にも便利です。旅行最終日まで観光予定を入れている場合も、返却前の予定を組みやすくなります。
一方、あまり走らない旅行では、通常の満タン返しの方が費用を抑えられる可能性があります。特に満タン返し不要が有料プランやオプションの場合は、使用する予定の燃料代と追加料金を比較して判断しましょう。
| 旅行の状況 | 検討しやすい方法 |
|---|---|
| 短距離移動が中心 | 通常の満タン返しを検討 |
| 返却時間に余裕がある | 通常の満タン返しを検討 |
| 空港返却で時間を優先したい | 満タン返し不要を検討 |
| 給油場所探しを省きたい | 満タン返し不要や燃費精算を検討 |
| 長距離を走る予定 | プラン料金と途中給油を含めて比較 |
どちらがお得かは、料金だけでは決まりません。プラン料金、予定走行距離、返却前に使える時間、途中給油の条件をまとめて比較することがポイントです。
満タン返し不要は、必ず安くなるサービスというより、返却時の手間を減らせる選択肢として考えると分かりやすいでしょう。
旅行日程が決まっているなら、まず実際のレンタカー料金と空車を確認してから、候補プランの燃料条件を比較すると選びやすくなります。
※満タン返しや燃料代の条件は、予約するレンタカー会社・店舗・プランごとに確認してください。
レンタカーのガソリン代はいくら?

レンタカーのガソリン代は、走行距離、車の実際の燃費、利用時のガソリン価格によって変わります。そのため、すべての旅行に当てはまる金額を決めることはできません。
旅行前におおよそのガソリン代を知りたい場合は、次の計算方法を使うと目安を出せます。
ガソリン代の目安=走行距離÷実燃費×1Lあたりのガソリン価格
例えば、実燃費を15km/L、ガソリン価格を1Lあたり180円と仮定すると、100km走った場合に使う燃料は約6.7Lとなり、ガソリン代は約1,200円です。
ここで使う180円/Lは計算方法を説明するための仮の金額であり、現在の全国平均価格を示すものではありません。ガソリン価格は地域や時期によって変わるため、旅行時点の価格を使って計算してください。
| 走行距離 | 使用燃料の目安 | ガソリン代の計算例 |
|---|---|---|
| 100km | 約6.7L | 約1,200円 |
| 300km | 約20L | 約3,600円 |
| 500km | 約33.3L | 約6,000円 |
上記は実燃費15km/L、ガソリン180円/Lと仮定した計算例です。実際には、車種、道路状況、渋滞、エアコンの使用状況などによって燃費が変わります。
例えば、同じ300kmの旅行でも、燃費のよいコンパクトカーと大きなミニバンではガソリン代が変わる可能性があります。旅行予算を考えるときは、レンタカー料金だけでなく、高速道路料金、駐車場代、ガソリン代まで含めて考えると総額を把握しやすくなります。
予定走行距離が分かれば、予約前でもガソリン代のおおよその目安を計算できます。Googleマップなどで旅行ルートの距離を確認しておくと計算しやすくなります。
短時間や短距離の利用では、ガソリン代が利用料金に含まれるカーシェアも比較候補になります。ただしカーシェアでは距離料金が発生するサービスもあるため、燃料代だけで判断できません。レンタカーとカーシェアの料金・距離別比較で、利用時間と走行距離を当てはめて比較すると分かりやすいでしょう。
給油代行手数料は割高になる?

返却前に満タンまで給油できなかった場合、店舗での精算が自分でガソリンスタンドへ行くより高くなる場合があります。
バジェット・レンタカーでは、給油せず返却した場合に走行キロ換算料金で精算し、市場での給油金額より割高になると公式サイトで案内しています。
ニッポンレンタカーでも、満タンで返却できない場合の走行キロ換算料金や燃料ゲージによる精算は、実際の給油金額より割高になると案内されています。
タイムズカーレンタルでも、満タンで返却しなかった場合に、実走行距離などをもとに給油代行手数料を精算する方法が案内されています。
一方、会社によっては「給油代行手数料」という名称ではなく、所定の燃料代や走行距離換算料金として精算します。すべてのレンタカー会社で同じ計算方法になるわけではありません。
ガソリン価格や店舗での精算方法は変更される可能性があります。正確な金額は利用するレンタカー会社の公式サイトや返却店舗で確認してください。
時間に余裕があり、通常の満タン返しを選んでいる場合は、自分で指定された方法に沿って給油してから返す方が追加精算を避けやすくなります。
満タン返しで迷ったときの確認事項

- 通常のレンタカーは満タンで借りて満タンで返す方法が基本
- 通常プランでは利用中に使ったガソリン代を利用者が負担することが多い
- 返却前は返却店舗の近くや指定されたガソリンスタンドで給油する
- 何km以内で給油するかは全国共通ではなく、利用するサービスや店舗の案内を確認する
- 返却店舗周辺のガソリンスタンドと営業時間を事前に確認する
- 給油する前にレギュラー・ハイオク・軽油など指定された油種を確認する
- 給油後のレシートは返却手続きが終わるまで保管する
- ガソリンメーターが減っていなくても表示だけで給油不要と判断しない
- 給油できない場合は走行距離や燃料残量などをもとに精算できる会社もある
- 店舗での燃料精算は自分で給油するより割高になる場合がある
- トヨタレンタカーのハイブリッド車など、燃費精算を利用できる場合もある
- ガソリン代は走行距離・実燃費・燃料価格から目安を計算できる
- 満タン返し不要プランなら返却前の給油を省ける場合がある
- 満タン返し不要とガソリン代込みは同じ意味とは限らない
- ガソリン代込みでも旅行中の追加給油まで無料とは限らない
- 満タン返し不要は空港返却など返却時間を優先したい旅行で便利
- 正確な料金や返却条件は予約したレンタカー会社・店舗・プランの最新情報を確認する
レンタカーのガソリンで迷ったときは、まず予約内容に「満タン返し」「満タン返し不要」「燃費精算」「ガソリン代込み」のどれが記載されているか確認してください。条件が分からない場合は自己判断せず、利用するレンタカー会社や返却店舗へ確認するのが確実です。
これからレンタカーを予約する方は、基本料金だけでなく、返却方法、補償、店舗の立地なども含めて選ぶと失敗しにくくなります。会社ごとの違いはレンタカーおすすめ会社はどこがいい?大手・格安の比較と選び方で詳しく解説しています。

