車のドリンクホルダーを増やしたいときは、まずどこに固定するか、置きたい飲み物が入るか、運転の妨げにならないかを確認しましょう。エアコンの吹出口に付けるタイプ、純正カップホルダーを利用する増設型、座席付近に置くタイプなどがあり、どれもすべての車に付くわけではありません。
この記事では、車用ドリンクホルダーのおすすめ候補6製品をメーカー公式情報で比較し、500ml・600mlペットボトルやタンブラーを置くときの確認ポイント、取り付け方、外れやすい場合の対処まで説明します。
この記事で分かること
- 車内のどこに増設するかで変わるドリンクホルダーの種類
- ペットボトル・タンブラーと車側の適合確認方法
- メーカー公式情報に基づく車用ドリンクホルダー6製品の違い
- 取り付けの基本手順と、ぐらつき・安全面の注意点
車用ドリンクホルダーの選び方とおすすめ6製品

商品を先に選ぶよりも、車内の取り付け位置と飲料容器の形状を確認する方が、取り付けられない・入らないといった失敗を避けやすくなります。
ドリンクホルダーを増設する場所と4つの取り付け方式
車用の飲み物ホルダーは、固定する場所によって特徴が異なります。
| 取り付け方式 | 向いている状況 | 購入前の注意 |
|---|---|---|
| エアコン吹出口型 | 運転席・助手席の近くに1口増やしたい | フィン形状、吹出口の周囲、レバーやドアとの干渉 |
| 純正ホルダー利用型 | 既存の1口を利用して飲み物の置き場所を増やしたい | 純正側の開口・深さ・段差、増設後の横幅 |
| シート・アームレスト型 | 対応する座席付近に飲料置き場を追加したい | シートのすき間、ベルト固定部、乗員や座席操作への影響 |
| 車種専用型 | 対応車種の指定位置へ取り付けたい | 車種名だけでなく型式・年式・左右・追加装備 |
例えば、純正ホルダーが1口しかない場合はセイワのWA112のような増設型が候補です。ただし純正ホルダーを固定場所として使用するため、空いている場所から新たなホルダーが生えるわけではありません。運転席周辺に設置したい場合でも、操作部やエアバッグに干渉する位置は避けます。
500ml・600mlペットボトルやタンブラーは入る?

容量の「500ml」「600ml」だけでは、ホルダーに収まるか判断できません。容器の底や側面の外径、高さ、持ち手の出っ張り、飲み物を入れたときの重さを確認します。
例えばカーメイトのDZ581は、メーカーが直径50~74mmの容器を対象とし、ペットボトル容器については650g以下と案内しています。ただし他の製品に同じ数値が当てはまるわけではありません。(参照:カーメイト DZ581公式商品ページ)
背が高いタンブラーや持ち手付きのカップは、底の直径が合っても、周囲の操作部や内装に当たる可能性があります。手元の容器を測り、メーカーが示す対応容器・寸法・重量制限のすべてを照合してください。
車用タンブラー自体の保冷性能やブランド比較は、ここでは扱いません。
旅行先で持ち歩くためのボトルカバーや収納方法は、持ち運びペットボトルの選び方でも紹介しています。
購入前に確認したい車側・容器側・安全の3条件
購入前チェック
- 車側:吹出口、純正ホルダー、シートなど固定する場所の形状を確認した
- 容器側:よく使う飲み物のサイズ・形状・重さを確かめた
- 安全:ドア、シフトレバー、スイッチ、視界、エアバッグ作動範囲などに干渉しない位置を選んだ
装着できるか迷うときは、車の取扱説明書と用品メーカーの車種別適合表を確認してから購入しましょう。メーカーの「汎用」という表現だけで、すべてのエアコンフィンや車に適合すると判断しないことが大切です。
メーカー公式情報で比較するドリンクホルダー6製品
以下は用途が異なる6製品の比較です。順位ではなく、自分の車に取り付けられる候補を探すための一覧として利用してください。製品サイズはメーカーが公開する本体の外形であり、置ける容器の径とは異なります。
| メーカー・型番 | 固定方式 | 公式が案内する容器・特徴 | 本体サイズ(H×W×D) | 価格・確認事項 |
|---|---|---|---|---|
| カーメイト DZ581 | エアコン吹出口 | 直径50~74mm/ペットボトル容器650g以下/折りたたみ | 100×100×40mm | 公式表示1,540円(税込、2026年10月23日確認)/公式直販は注文不可表示 |
| セイワ WA110 | エアコン吹出口 | 細缶用フラップ/高さ・角度調整/取説に600ml超の容器への注意 | 78×101×151mm | オープン価格/具体的な容器径は未確認 |
| セイワ WA112 | 純正ホルダー差し込み | 2口型/4か所の固定ブロック・回転調整 | 150×194×94mm | オープン価格/純正口径・深さを要確認 |
| セイワ W920 | 純正ホルダーまたはダッシュボード | 缶・ペットボトル・コンビニカップ/2口型 | 110×181×86mm | オープン価格/取付位置の材質等を要確認 |
| セイワ W819 | ベンチシート・アームレスト | 500mlペットボトル・500ml紙パック等 | 256×120×70mm | オープン価格/シート構造を要確認 |
| 槌屋ヤック SYH18 | RV系ヴェゼル運転席側の専用部 | 500ml・600mlペットボトル、缶、カップ等 | 未確認 | オープン価格/指定車種・年式・追加装備を要確認 |
価格と販売状況は変動します。上表はメーカー公式に掲載された情報を基準に整理したもので、オープン価格の商品は実売価格を示していません。
また、DZ581は公式本店の表示価格を記載しただけで、購入可能な状態を保証するものではありません。購入時には型番・販売状況・最新の適合条件を再確認してください。
エアコン吹出口に付けるタイプ:カーメイト DZ581・セイワ WA110
カーメイト「DZ581 ドリンクホルダー 折りたたみタイプSP ブラックエディション」は、エアコンフィンに固定する折りたたみ式です。対応容器の直径と重量が公開されているので、手持ちのペットボトルと条件を照合しやすい点が特徴です。
ただし、メーカーは付属のクリップと両面テープの併用を指定しており、取り付けた後はエアコンフィンの向きを操作できません。
公式直販ページには2026年10月23日の確認時点で税込1,540円と表示される一方、注文できない旨の表示もあります。販売の可否は購入先で再確認してください。(カーメイト DZ581の仕様・適合を確認) (楽天市場のカーメイト公式店でDZ581の掲載内容を確認)
セイワ「WA110 ハイトアジャストACドリンク」は、吹出口周辺に合わせて本体の高さや角度を調節できる製品です。細缶を支えるシリコンフラップを備えています。
メーカー取扱説明書は固定フックやストッパーを適切に調整するよう案内し、600mlを超えるドリンク類は取り外すよう注意しています。単に差し込むだけで終わらせず、取説どおりに固定・使用します。(参照:セイワ WA110公式製品情報)
純正ホルダーを使って増設:セイワ WA112・W920
セイワ「WA112 ハイトアジャストツインドリンク」は、車の純正ドリンクホルダーに差し込み、4か所の固定ブロックで固定する2口タイプです。高さ調整と360度回転に対応します。
取り付け元のホルダーに段差がある場合にも調整機能がありますが、すべての口径・形状に適合するという意味ではありません。(参照:セイワ WA112公式製品情報)
セイワ「W920 ツインカップホルダー2WAY」は、純正カップホルダーに取り付けるか、ダッシュボードへ固定するかを選べます。メーカーはコンビニカップ・ペットボトル・太缶などを対象として案内しています。
ダッシュボード固定時は、貼り付け位置・材質・周辺操作への影響を取扱説明書で確認してください。(参照:セイワ W920公式製品情報)
候補が決まったら、販売先でも同じ型番であることを確認しましょう。楽天市場のセイワ公式店でWA112を確認/楽天市場のセイワ公式店でW920を確認。掲載価格と在庫はリンク先で確認してください。
シート固定・車種専用タイプ:セイワ W819・槌屋ヤック SYH18
セイワ「W819 シート3ドリンクホルダー」は、ベンチシートのすき間へ差し込むか、付属ベルトでアームレストに取り付けるタイプです。500mlのペットボトルや紙パックなどに対応するとメーカーが案内しています。センター部分に設置する際は、座席の前後調整やシートベルトなどへの影響を先に確認しましょう。(参照:セイワ W819公式製品情報)
槌屋ヤック「SYH18 RV系ヴェゼル専用ドリンクホルダー 運転席用」は、2021年4月以降のRV系ヴェゼル、右ハンドル車の運転席側を対象としています。ただしメーカーは、2026年2月以降のマイナーチェンジ車や吹出口周辺の追加オプションについて適合しない場合があると案内しています。
同じ「ヴェゼル」でも年式・仕様を確認する必要があります。(参照:槌屋ヤック SYH18公式製品情報・適合条件)
なお、安価な携帯用ホルダーや100均の活用は別の選び方です。100均ドリンクホルダーの旅行・車内での使い方で詳しく紹介しています。
車のドリンクホルダーを安全に増設する取り付け方と対処法

取り付け方式を選んだら、必ず停車中に作業し、固定部・周辺装備・容器の収まりを確認します。取り付ける場所と部品の操作は、メーカーの説明書が優先です。
エアコン型・純正ホルダー型の取り付け手順
- 安全な場所に停車し、車両とドリンクホルダー双方の取扱説明書を確認する
- 取り付け場所の形状と周辺装備を調べ、操作や視界を妨げる場所を避ける
- 取り付ける部分の汚れや水分を、メーカー指定の方法で処理する
- エアコン型は指定のクリップ・フック・両面テープなどを説明書の順に固定する
- 純正ホルダー利用型は差し込み部や固定ブロックなどを説明書どおりに調整する
- 容器を入れない状態で傾きや緩み、ドアやレバーとの干渉を確認する
- 停車したまま対応する容器を置き、無理な力を加えずに安定して収まることを確かめる
カーメイトDZ581はクリップと両面テープの併用が指定されています。セイワWA110はルーバーフックの長さ・角度やストッパーを調節する取付方式です。別製品の説明をそのまま流用しないでください。(参照:カーメイト DZ581)/(参照:セイワ WA110/111公式取扱説明書PDF)
取り付かない・ぐらつく・飲み物が入らないとき
| 困ったこと | 先に確認すること | 対処の判断 |
|---|---|---|
| エアコンに付かない | フィンの向き・厚さ・奥行き、フックの調整範囲 | 適合表や説明書と違う場合は無理に装着せず、別方式を選ぶ |
| 純正ホルダーで傾く | 元のホルダーの深さ・縁段差・固定ブロックの位置 | 指定調整でも安定しなければ使用しない |
| 飲み物が入らない | 外径・高さ・取手・重量・対応容器の指定 | 無理に押し込まず、容器またはホルダーを選び直す |
| 走行後に緩んだ | クリップ・フック・貼り付け部の状態 | 安全な場所に停車して飲料を外し、取説に沿って再確認する。改善しなければ使用中止 |
エアコンフィンを傷めたり、固定部が割れたりした状態で使い続けるのは避けましょう。製品の規定外のテープや針金を追加して無理に取り付けることもおすすめしません。
視界・エアバッグ・走行中の操作で注意したいこと

運転操作やエアバッグの妨げになる場所には取り付けないでください。道路交通法第55条第2項では、運転者の視野やハンドル等の操作を妨げる積載などを規制しています。
第70条も確実な運転操作と安全な方法での運転を求めています。(参照:e-Gov法令検索・道路交通法第55条、第70条)。徳島県警察の「視野をカーテン等で妨げて運転してはいけません」(PDF)でも第55条第2項の注意が説明されています。
セイワのWA110/111取扱説明書では、走行中に運転者がドリンクを出し入れしたり本体を操作したりすることを禁止しています。取り付けや調整、飲料の出し入れは安全な場所に停車して行ってください。
これはメーカーが当該製品に示す注意であり、「車内で飲み物を飲むことがすべて法律で禁止」と断定するものではありません。(参照:セイワ WA110/111取扱説明書・警告)
また、車両メーカーの純正ホルダーにも収納物や熱い飲み物について注意事項があります。例えばトヨタのランドクルーザー“FJ”の取扱説明書には、急ブレーキ時の飛び出しや熱い飲み物のふたに関する警告が記載されています。
これは該当車種の純正ホルダーの説明であり、他車種・他製品にそのまま一律適用できません。(参照:トヨタ・収納装備一覧)
まとめ|車と飲み物に合うドリンクホルダーを選ぼう
- 増設する場所を決めてから固定方式を選ぶ
- エアコン吹出口型はフィンと周辺装備の形状を確認する
- 純正ホルダー利用型は元のホルダーのサイズや深さを確認する
- 座席型はシート構造と乗員への影響を確かめる
- 車種専用型も年式・仕様・オプションによって適合が異なる
- ペットボトルの容量だけでは収納可否を判断できない
- タンブラーは底の太さ・高さ・重量・取手を確認する
- 6製品の仕様はメーカーごとに違うため数値を流用しない
- 取り付けは製品ごとの説明書に従う
- 固定が不安定な場合は無理に使用を続けない
- 視界・運転操作・エアバッグを妨げない位置を選ぶ
- 購入前には型番と販売先の最新条件を確かめる

